「ウエスタン、阪神２－２オリックス」（２１日、日鉄鋼板ＳＧＬスタジアム）

　阪神は延長１０回タイブレークの末、オリックスと引き分けた。

　先発の門別は７回４安打１失点の好投。打線はヘルナンデスに４号ソロが飛び出した。

　平田２軍監督の一問一答は以下の通り。

　－門別は７回４安打１失点の好投を見せた。

　「良かったよ。タイムリーより、トップバッターのフォアボールがもったいなかったけど、この前の新潟の三条より、今日は球に力があった。六回で終わろうかって江草コーチと（話していた）。そしたら、志願してきたんで。本人が『もう１回行かせてください』ということだったんで。１０８やろ。ちょうど。除夜の鐘や。１００球を超えても、まだ余力があったよね。本人が強い気持ちで今日は臨んでいたと思うよ。ストレートもツーシームも良かったよ。オリックスさんは昨日から左バッターが多かったんで、左打者が課題の彼にとっては非常に良いゲームになったと思うな」

　－失点後は七回を３人でピシャリと抑えた。

　「そう。うん、そこがね、やっぱり気持ちが入っていた。１点取られたのが悔しかったと思うわ。そういったところが、すごく意気込みっていうか、１軍での自分の課題とかも含めて向き合ってると思うよね」

　－昨日の大敗の嫌な流れを、門別が断ち切ってくれた。

　「昨日は昨日だよ。今日ちゃんとブルペンで佐藤蓮は真っすぐばかり投げてた。今日の門別が志願していったように、それも志願だよ。昨日投げてね。やっぱり自分たちからマウンドや、ブルペン行ったり。そういう風になってこないとダメ。今日は岩貞もゲラも悪くなかったよ。１点はキャッチャーの点。あれは経験。嶋村も経験よ。そういうところを、いかに次の日に取り組む姿勢というのがファームに必要なところなんだよ」

　－エラーの山田は試合後に特守。

　「そうやんか。順風満帆にいかないんだよ、人生は。行かないでしょう。山あり谷だから面白いんだよ。そうやろ。それがファームだよ。雨も嵐も乗り越えなきゃ」

　－ヘルナンデスは絶好調。今日も本塁打を放った。

　「いやぁ…。これはもうスゴインデスになってきたね。スゴインデスだよ。全部。凡打の内容も良いもん。最後のは打ち損じやで。打球に角度がついてきたよ。今まではゴロとポテンヒットばっかりだったのが、しっかり間が取れてるしね。彼は色んなコーチとかのアドバイスを（聞いてる）。非常に素直なんでね。あの辺はみんな親分肌だから。ジーン（アルナエス）とかコンちゃん（コンスエグラ）とかマルちゃん（マルティネス）とかもね」

　－ヘルナンデスのガッツを見せる姿勢は他の選手にも良い影響を与える。

　「やっぱり盛り上がるやん。外国人の日本人にないファイティングスピリットな。ああいうのが欲しいんだよ。チームが盛り上がるやんか。そういうところも出てきたよ。俺も楽しみやで。これは１軍監督も見てるでしょうし、ずっと今いいからね。調子がね」