阪神 岡田彰布顧問「ここはアレ」の勝負眼ズバリ!佐藤輝の一打で追加点も…「ビックリするよ」中日バッテリーの配球を厳しく疑問視

 解説を務める岡田彰布オーナー付顧問(撮影・北村雅宏)
 6回、左中間に適時二塁打を放つ佐藤輝(撮影・山口登)
 6回、左中間に適時二塁打を放つ佐藤輝(撮影・山口登)
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 「阪神2-0中日」(10日、甲子園球場)

 NHKの地上波中継で解説を務めた阪神・岡田彰布オーナー付顧問が、六回1死二塁で「勝負眼」を出した。見事にハマり佐藤輝の適時二塁打で追加点を奪ったが、中日バッテリーの配球ミスを厳しく指摘した。

 先頭の近本が中前打で出塁し、続く中野がカウント3-1から犠打で二塁に送ったところで「ここはアレですね。勝負眼ですね」と岡田顧問。「次の1点という所でね、クリーンアップで誰かがヒット打てばいいですから」と解説した。「勝負眼」はNHKの野球中継で解説者が1試合に一度、勝負所と判断した場面で提示できるボード。野球ファンから親しまれており、岡田顧問が試合中、どのタイミングで出すか視聴者の注目が集まっていた。

 ここから森下の打席で配球をつぶやくなど“指揮官モード”に入った岡田顧問。フルカウントになり「まだインコース真っすぐ狙ってるね。スライダー来たらヤバい」とポツリ。森下は内角低めのフォークを打って二ゴロ。この間に走者は三塁へ進んだ。

 そして打席に佐藤輝。「勝負は入りの2球やね。それで勝負は決まる」と予言した岡田顧問。2球目に「100%フォーク」とつぶやいたが、佐藤輝はアウトローギリギリをしっかり見極めた。カウント2ボールとなり、「わあ、インコース行った」と内角低めのフォークで空振り。最終的にフルカウントとなり「ここはシュート回転のフォーク」と勝負球を伝えたが、中日バッテリーはストレートを選択。浮いたところを捉えられ、左中間適時二塁打となった。

 見事に勝負眼がはまったが、岡田顧問は「まっすぐの勝負はないわね。絶対フォークボールよ。キャッチャー分からんかな。ベンチにおったら何投げさしたんて言うよ。ビックリするよ」と中日バッテリーの配球ミスを指摘した。

 試合は阪神・村上が98球で完封。終盤にマダックス(100球以内の完封勝利)の可能性を指摘していた岡田顧問の読み通りでゲームは終了し、与田剛氏から「さすがですね」と振られると「いやいや、そう考えるでしょ」と語っていた。

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