【中田良弘氏の眼】阪神・ドラ1伊原 抜群の制球力と度胸を見せた岡本封じ 内角高め直球でファウル→同じコースで空振り三振

 1回、岡本を右飛に仕留める伊原(撮影・立川洋一郎)
 3回、岡本は空振り三振に倒れる(投手・伊原、捕手・坂本)=撮影・山口登
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 「阪神1-2巨人」(27日、甲子園球場)

 伝統の一戦初先発で、堂々の投球を披露した。阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が、巨人戦に先発してプロ最長となる6回を4安打1失点と好投。開幕からの連続無失点こそ途切れたものの、満員の甲子園で期待に応えた。チームの連勝は「6」で止まったが、敗戦の中で光り輝く93球となった。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「制球と度胸の良さを見せた岡本封じ」と絶賛した。

  ◇  ◇

 惜敗した阪神は先発・伊原の好投があったからこそ、接戦に持ち込めた。ドラ1左腕は制球とともに度胸の良さを随所に見せたが、岡本に対する投球は象徴的だった。

 三回に同点に追い付かれ、なお2死三塁。内角と外角を交互に攻めて4球で追い込むと、5球目は内角高めの直球でファウル。6球目も同じコースへの145キロで空振り三振に仕留めた。捕手の坂本も投げミスが少ないことと、ボールが来ているから要求したと思うが、一発のある打者に対して、しっかり投げ切ったことが素晴らしい。

 六回無死は内角低めへの4球連続の変化球で追い込むと、5球目の外角高めへの直球で右飛。まともなスイングをさせなかった。持って生まれた腕の振りの良さがあるから144、5キロの直球でも、打者はかなり速く感じているのではないか。 この場面以外にも、同じコースに違う球種を続けて投げられる器用さを見せた。走者を背負うと、いいタイミングでけん制を入れて、打者の打ち気をそらす場面もあった。1年目ながらレベルの高い投球だった。

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