【糸井嘉男氏の眼】阪神・佐藤輝はボールの捉え方がいい どんなピッチャーにも対応できる 主軸は今の並びがハマっている

 「阪神4-1巨人」(25日、甲子園球場)

 阪神が今季初となる甲子園での伝統の一戦で今季初の5連勝を飾り首位に浮上した。巨人戦では1957年以来68年ぶりの開幕4戦4勝。初回に大山の適時打で先制すると、三回には佐藤輝がバックスクリーン左にリーグ単独トップの8号3ランを放った。月間7本は自己最多タイ。先発・村上は8回1失点で4勝目を挙げた。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は佐藤輝について「今はどんなピッチャーにも対応できる」と絶賛した。

  ◇  ◇

 テルの本塁打はハンパなかったですね!ちょっと上がりすぎかなと思いましたが、ボールの捉え方がよく、打球にスピンがかかってるから落ちてこない。センターからレフト方向へ飛ばしているのはいい傾向です。今はどんなピッチャーにも対応できる状態にあります。

 大山選手の働きも見逃せません。初回、テルが凡退した後の一打ですから価値がある。まさに5番・大山選手の真骨頂です。3安打した3番・森下選手もつなぎの打撃ができていますし、クリーンアップは、今の並びがハマっていますね。

 今季は甲子園でなかなか勝てないと言われていましたが、まだ始まったばかりです。この日の村上投手のようにピッチャーが抑えて、クリーンアップで得点を奪うのがタイガースの野球。こうした試合運びができれば、本拠地の白星も増えていくと思います。

 巨人に開幕4連勝したことも大きいですね。昨年の覇者ですから、藤川監督も意識していると思います。阪神にとっては特別な相手ですし、巨人をたたかないと優勝は見えてこない。非常にいい滑り出しができました。

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