【井川慶氏の眼】阪神・前川は「(ヤクルト)岩村明憲さんのよう」 楽天戦の豪快一発以上に「印象に残った」打席
「練習試合、阪神6-0楽天」(15日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム)
阪神・前川右京外野手が、藤川球児監督初の対外試合でいきなり本塁打を放つなどマルチ安打の活躍をみせた。13日の練習中に岡田彰布オーナー付顧問から受けた助言も早速実践。デイリースポーツ評論家の井川慶氏は七回の中前打にも魅力を感じ飛躍を期待した。
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前川選手の3ランは、当たった瞬間はバットの先の方でどうかなと思ったところで、あそこまで飛ばしたところに強さを感じましたが、内容も含めて、より印象に残ったのは七回2死の打席です。3球で追い込まれながらもファウルで粘り、最後は外寄りのボールに少し差し込まれながらも、中前打としたところに価値がありました。
投手からすると、リズム良く2死を奪っていた流れであり、追い込んだ状況で、差し込んでいたボールを安打にされるとダメージが残るもの。昨年から感じていましたが、前川選手の打撃にはいやらしさがあり、粘り強さもあって、真っすぐにも対応ができるので非常に手ごわさを感じます。レギュラーを取ればクリーンアップの後ろを打つのかもしれないですが、打線の中にこういった打者がいると嫌ですね。
僕が対戦した左打者で言うと、ヤクルトで活躍された岩村明憲さんのようなイメージでしょうか。前川選手は本拠地が甲子園なので、本塁打数という面では他と比べて難しさがあるかもしれないですが、長打があって率も残せる打者になれると思うので、今季のさらなる飛躍に期待したいと思います。
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