阪神・佐藤輝 豪快2発6打点!甲子園1号&2号 ドラ1伊原に初星プレゼント「堂々としていて、いい投球だった」
「阪神8-1広島」(20日、甲子園球場)
曇天の甲子園に勝利へと導くアーチがかかる。連敗中で沈みかけていたチームを、虎党を一気に明るくした。阪神・佐藤輝が今季の甲子園1号&2号。「うれしいっすね」。浜風を利用し、センター左への豪快な2発。久しぶりにスカッとする六甲おろしが響く。聖地で今季2勝目。打の立役者は佐藤輝だった。
初回2死二塁。ここまで3戦3勝の森を立ち上がりから崩した。高めの直球をガツン。「すごい手応えがあった」。白球はグングン伸びて、スタンドに着弾した。22、23年に続き、自身3度目の聖地チーム1号。この時点で巨人の岡本に並んで、リーグトップタイとなった。
ベンチ前では森下と今年から恒例のエルボータッチ。昨季は前川のカモメポーズを考案し、浸透させた実績もある。森下とのパフォーマンスも決して思いつきではない。「そういうので一体感が生まれたりもする。盛り上がればいいじゃないですか」。MLBでも個性豊かなポーズがたくさんあり、阪神でも流行を呼び込もうとしている。
これだけでは終わらない。三回2死二塁で適時二塁打を放つと、五回1死二、三塁では鈴木から1本目とほぼ同じ位置に7号3ラン。強烈な浜風も左翼方向への打球となれば、強い味方になる。「いい形できている」とオフから取り組んできた逆方向への2本目。17打点と合わせて、リーグ2冠に躍り出た。
八回無死でも右前打で23年9月16日の広島戦(マツダ)以来、自身2度目の4安打。20年度ドラフト1位の男が24年度のドラ1・伊原に勝利を届ける形にもなった。ピンチでは三塁の守備からマウンドに駆け寄り、言葉を送って後輩を鼓舞。「堂々としていて、いい投球だった」と左腕への賛辞も忘れなかった。
まだシーズン序盤だが、今年の佐藤輝は大きなことをやってくれそうな予感が漂う。「ずっとうまくはいかないと思いますけど、調子がいい時も悪い時も打てるようにやっていきたい」。チーム1号もホーム1号も、甲子園1号も打った。ここから本塁打の量産態勢に入る。
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