阪神・佐藤輝 まるで野球少年!ハッスル豪快ヘッスラ「スーパープレーヤーたちと一緒にできて楽しかった」
「プレシーズンゲーム、阪神3-0カブス」(15日、東京ドーム)
プレーボールを待ちきれないとばかりに、ポンッとジャンプでベンチを飛び出した。阪神・佐藤輝明内野手は右翼へと向かい、両手を上げ虎党に歓声を求める。「純粋にね、このスーパープレーヤーたちと一緒に野球ができて楽しかった」。野球少年に戻ったかのようにユニホームを汚し、カブス相手に全力を尽くした。
最大の見せ場は、2点リードの五回1死一、二塁。昨季39試合で9セーブ、防御率1・88のホッジと相対した。1ボールから変化球にうまく反応し、右前への適時打。「しっかり考えながら、いいスイングができたなと思います」。一塁上では両手の人さし指を突き上げ、うれしそうに笑っていた。
相手はブルペンデー。計4投手との対戦だったが、全員が昨季もMLBで実績を残していた。160キロ超えの直球に外国人特有の変化球も体感。「やっぱり投げる球がえげつないです。日本ではなかなか見られないような投手とも対戦できた。これはいい経験でしたね」。4打数1安打という結果以上に、対戦した9球の中身は濃厚だった。
さらに、適時打の直後には初球から積極的に二盗成功。「どんどん走っていけっていうのは言われてたんで、良かったです」。豪快なヘッドスライディングでスタンドを沸かし、久しぶりの右翼守備も軽快。走攻守で2時間18分の試合を楽しみまくった。
憧れのMLB。カブスの打撃練習も熱心に一塁ベンチ前から見守った。「どんな雰囲気でやってるのかとか見られた。良かったです」。鈴木には帽子交換の時に「頑張れよ」と声をかけられ、練習中にはボイドとの記念撮影も行った。夢のような時間を誰よりも満喫していた。
16日のドジャース戦はスネルとグラスノーが登板予定。大谷やフリーマンもいて、気持ちも高ぶるはずだ。「しっかりバットを振っていきたいと思います」。タイムリーは打った。次は自慢のパワーで世界を驚かせる。
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