阪神・村上 憧れ藤川監督へ3・28開幕星届ける 昨季涙流したマツダ 雪辱へ気合「絶対勝ちたい」

 「阪神春季キャンプ」(26日、宜野座)

 阪神の村上頌樹投手(26)は26日、自身初の開幕投手で憧れの藤川監督に初勝利を届けると誓った。「自分が投手を始めたきっかけの人。その監督から開幕を任されたので、その期待に応えられるようにやりたい」。敵地・マツダスタジアムでの開幕戦。いろんな思いを持って、マウンドに上がる。

 昨年11月に指揮官から大役を伝えられて、この日に正式発表。表情は晴れやかだった。右腕にとって、開幕投手とは。「チームの勝てる人、顔になる人が投げているイメージ」。自身がそうなるために、言葉からは勝利への執念を感じさせた。

 相手は1歳上の森下。プロでの対戦はないが、大学時代には投げ合いで負けている。「日本代表にも選ばれている、すごい投手」と敬意を示したが、「勝ちたい」と燃える。広島には昨季2勝5敗と負けが先行。チームとしても、個人としてもリベンジを果たしたい。

 そして、悔しい思いをした地でもある。昨年9月27日の広島戦(マツダ)では中継ぎでサヨナラ打を浴びた。優勝が遠のく1敗。責任感から涙があふれた。「マツダは安打が1本出ると、球場が盛り上がって止められない。一人一人、丁寧に投げていきたい」。この1試合だけではないが、広島でやり返すという気持ちは人一倍強いはずだ。

 この日はブルペンで70球を投げて調整した。開幕まで30日。昨年11月21日から今年の3月28日を目標に動いてきた。「初戦を勝てば、チームも勢いに乗れると思う。大事な試合を任されているので、絶対に勝ちたいなと思っています」。少年時代、藤川球児に憧れて投手になった男が、藤川監督に一つ目のウイニングボールを届ける。そんなドラマを実現させる。

 ◆村上の対広島戦メモ 村上は昨季まで広島戦に12試合登板(先発11試合、救援1試合)しているが、森下と投げ合ったことは一度もない。特に昨年はカード頭で先発することが多く、広島戦で先発した7試合のうち、相手先発は床田だったケースが5試合もあった(残りの2試合はアドゥワと森)。ともに初の開幕投手の大役を担う村上と森下の初対決に大きな注目が集まりそうだ。

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