阪神・ドラ4町田 実戦初安打&初打点 無失点リードで打てる捕手アピール 藤川監督「非常に興味深い選手」
「練習試合、阪神9-2DeNA」(24日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム)
阪神のドラフト4位・町田隼乙捕手(21)=BC埼玉=が、宜野座組合流即の実戦初安打&初適時打でアピールに成功した。途中出場からリード面を含め、攻守で存在感を発揮。藤川監督も「非常に興味深い選手です」と、打てる捕手の潜在能力を感じ取っていた。
捕手らしくリードでリズムを生んだ。六回の守備からマスクをかぶり、早川とコンビを組むと、森敬、度会、梶原とDeNAの若手ホープを三者凡退に斬った。度会はバットすら振らせぬ見逃し三振で、藤川監督は「リードもよかった。さすがだなと思うところは、十分にありました」と賛辞を惜しまなかった。
流れに乗って迎えた直後の打席は、2死二塁で左腕・庄司との対戦。1ボールから2球目、低めのチェンジアップを空振りした。「全力で振ったので、次も真っすぐはこないだろうと割り切って同じ球を張りました」。読み通りに2球続けた同球を芯で捉え、左翼フェンス直撃の適時二塁打。「プロの世界は1球、ミスショットしたら終わり」と重圧を結果に変えた。
DeNAの3番手で登板したドラフト4位・若松(四国ILp高知)に刺激を受けた。プロ入り前、互いに独立リーグの選手として各球団の入団テストを受験。右腕とは日本ハムのテストでバッテリーを組んだ。「結果が一つ出たので自信にしたい。オープン戦に出場できるくらい頑張っていきたいです」。アピール成功で最終クールに帯同する可能性も高い。阪神キャンプでのブルペン捕手のアルバイトからはい上がった苦労人。ここからサクセスストーリーが始まる。
【アラカルト】
◆名前 町田隼乙(まちだ・はやと)
◆生まれ 2003年4月3日
◆出身 青森県出身、神奈川県秦野市育ち
◆家族構成 父、母、姉2人
◆サイズ 186センチ、88キロ
◆血液型 A
◆投打 右投げ右打ち
◆球歴 小3から秦野ドリームスで野球を始め投手、遊撃手を経験。小4から捕手を務め、大根中では平塚ボーイズでプレーした。光明相模原を経てBC埼玉に入団。独立リーグ通算17本塁打
◆足 50メートル走6秒3
◆遠投 110メートル
◆阪神との縁 BC埼玉時代に23年から2年間、具志川キャンプでブルペン捕手のアルバイトを務める
◆ニックネーム マッチ
◆趣味 映画観賞、自然巡り
◆好きな芸能人 生見愛瑠
◆ペット 猫派で実家で4匹飼っている
◆座右の銘 「花よりも花を咲かせる土になれ」、「捲土重来」
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