阪神・高寺 代打で加治屋撃ち 球児チルドレンが攻守で存在感 藤川監督「非常に面白い」

 6回、右前適時打を放つ高寺(撮影・金田祐二)
 6回、適時打を放つ高寺(撮影・北村雅宏)
 6回、右前適時打を放つ高寺(撮影・金田祐二)
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 「練習試合、阪神6-0楽天」(15日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム)

 “球児チルドレン”が途中出場でアピールに成功した。阪神・高寺望夢内野手(22)が六回に代打で右前適時打をマーク。「チャンスだったんで、積極的にいこうと思って打ちました。1本出たんで続けていきたいと思います」と宜野座に刻んだ成長の証しをかみしめた。

 出番が告げられたのは、六回1死一、二塁の絶好機。昨季までチームメートだった加治屋と対峙(たいじ)した。内角直球に反応すると、打球はしぶとく一、二塁間を破る。「あんまりいい当たりじゃなかったですけど、抜けてくれて良かったです」。ダメ押しの6点目をたたき出して、胸をなで下ろした。

 攻撃を終えると不慣れな右翼に向かい、虎党からの拍手喝采を浴びた。3年ぶり2度目の宜野座キャンプで外野に挑戦。9日の紅白戦では左翼の守備に就いて、人生初という試合での外野守備を経験した。この日の右翼でも無難に守備機会をこなして、「角度も違ったので、ちょっと違う部分があったんですけど、練習して全部守れるようにしていきたい」と意欲を示した。

 代打出場から躍動した若虎に、藤川監督も「のんびり屋さんに見えて、実はみんながビックリするようなスイッチを持っていたりするので。非常に面白い」と満足顔を浮かべた。指揮官の思いを「試合になったらオンとオフをしっかりして、やっていきたいと思います」と受け止めた高卒5年目。その存在感が日に日に増していく。

 ◆高寺 望夢(たかてら・のぞむ)2002年10月17日生まれ、22歳。長野県出身。178センチ、76キロ。右投げ左打ち。内野手。20年度ドラフトで阪神から7位指名。22年6月のソフトバンク戦で1軍初出場。1軍では通算8試合出場で打率.130、0本塁打、2打点。24年は2軍で123試合出場、打率.288、0本塁打、35打点。124安打でウエスタン最多安打を記録。

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