阪神・前川 右翼アレネット直撃!特大アピ3ラン 岡田顧問の助言に一発回答「トップの位置を持っていって打てた」

 「練習試合、阪神6-0楽天」(15日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム)

 阪神・前川右京外野手(21)が15日、藤川球児監督(44)初の対外試合となった練習試合・楽天戦でいきなり本塁打を放つなどマルチ安打の活躍をみせた。13日の練習中に岡田彰布オーナー付顧問(67)から受けた助言も早速実践。左翼手争いでも連日存在感を放つ男が、インパクト抜群の一発で新体制“初勝利”に大きく貢献した。

 快音とともに放たれた打球が右翼の「アレネット」を直撃した。前川が五回2死一、二塁の好機で変化球を捉え、今季自身1号弾。豪快な一発も、表情を変えることなくダイヤモンドを一周した。

 「結果入ってくれてよかった。ホームランを狙って、打っているわけではないけど、あの打席はよかったかなと思います。でもそれ以外はまだ全然ダメなので、まだまだかなと思います」

 試合の中でうまく修正した。「真っすぐタイミングで全部突っ込んでいて、左肩が前に出ていた」と、1、2打席目はいずれも好機の場面で凡退。それでも「昨年の経験が生きている」とすぐに自身で課題を分析。3打席目は直球にタイミングを合わせながら、変化球に対応する理想的な打撃だった。

 教えも早速実践した。13日の練習中、岡田顧問からタイミングの取り方について、アドバイスを受けた。その日の練習でも手応えをつかみ、「試さないといけない」と初実戦でも強く意識し、臨んでいた。「全部それで(岡田顧問の指導通り)やったんで。岡田さんに言われたトップの位置を持っていって打てた。助言のままいきました」とうなずいた。

 4打席目には追い込まれた中で、詰まりながらも中前に運びマルチ安打をマーク。「焦ることなく打てた」と対応力もきっちり見せることができた。それでも視線はすでに先を見据えている。「1、2打席目は体ごと突っ込んでなにも対応できなかった。ああいう打席をなくさないといけない」と表情を引き締めた。

 藤川監督も高評価だ。「守備のところからしっかりやってきているのが、いい結果というか、不安なくキャンプを送れている」と堂々とプレーする姿に目を細めた。

 キャンプも後半にさしかかり、どんどん実戦が増えてくる。前川は「バッティング練習ではわからないこともたくさんある。試合で対ピッチャーで今日の課題がわかった」と、また一つ収穫をつかんだ様子だ。

 正左翼手のポジションを確固たるものにするため。日々自身の課題と向き合いながら、アピールを続けていく。

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