【佐藤義則氏の眼】阪神・ドラ1伊原はコンパクトなトップで制球に安定感 強いて挙げればヤクルト・石川タイプ
阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=がレベルの高い投手陣から刺激を受けながら、プロ初キャンプで充実の日々を送っている。24日の練習試合・DeNA戦(宜野座)での実戦初登板が濃厚となり、デビューへ向けて着々。即戦力として期待される左腕をデイリースポーツ評論家の佐藤義則氏は「コンパクトなトップなので制球に安定感がある。強いて挙げればヤクルトの石川タイプ」と評価した。
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伊原のブルペン投球を見て、ドラフト1位で入ってきただけのものはあると感じた。身長は高くない(170センチ)が、真っすぐはコンスタントに150キロ近く出るし、球威もある。社会人出身でもあり、全ての面でまとまっている印象だ。
フォーム的にはテイクバックが小さく、体全体を使って、ゆったりと大きく腕を振るタイプではない。テイクバックが小さい分、球離れも早くなるので、低めにいく球が少ない。ただ、コンパクトなトップなのでコントロールはつきやすい。球のばらつきが少なく、捕手の構えたミット周辺にはきっちり投げることができる。強いて挙げればヤクルトの石川タイプと言えるだろう。
阪神の先発候補の顔ぶれを見ると、そこに割って入っていくのは容易ではない。左ということでチャンスは多いかもしれないが、それでも及川、伊藤将、門別ら左のライバルも強力だ。投手陣全体の中でもランク付けすれば、現状では中の上ぐらいだろう。今後、実戦でアピールを重ねることで、その序列を上げていってほしい。
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