阪神・藤川監督 新クリーンアップいきなり披露!3番佐藤輝&4番森下&5番大山 「彼らがその打順についてどう思うか」
「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)
阪神・藤川球児監督(44)が7日、8日の紅白戦(宜野座)のオーダーを発表した。今キャンプ初実戦で「3番・佐藤輝、4番・森下、5番・大山」の新クリーンアップをお披露目。「彼らがその打順についてどう思うか」を確認する考えだ。紅白戦は宜野座組、具志川組の合同で行われ、開幕1軍を懸けたサバイバルがいよいよ幕を開ける。
白組オーダーには藤川監督のこだわりがたっぷり詰まっていた。今キャンプ初の実戦は本番さながら。「1番・近本、2番・中野」から始まり、「3番・佐藤輝、4番・森下、5番・大山」と続く。いきなり開幕クリーンアップのお披露目だ。
「少ない打席でしょうけど、彼らがその打順についてどう思うのかを見たかったのでね。少しは動かしましたけど、打撃コーチともズレがなかった。もうある程度、伝えている状態なんでそれを崩す理由があまりない」
一般的にキャンプでの紅白戦は主力が分かれるケースが多いが、白組に主力がズラリと名前を連ねた。まだ2月上旬。出場の可否を問うたところ、「出ます!」と頼もしい返答があったという。
「みんなが出るって言ったんで。彼らの取り組みを見てもコンディションもすごくいいですし。やる気が満ちあふれているところが見られるので。面白いですね。どっちが有利にゲームを進めるかっていうのはね。でも投手がいますから。のんびり見たいと思います」
新クリーンアップの並びは指揮官の肝いりだ。年明けには、3番・佐藤輝について「ゲームシチュエーション、いろいろ考えてというところが磨かれていく」と成長を期待し、4番・森下は「伸びてきている途中ですから、負荷を与える」と狙いを説明。そして5番・大山で「待ち構えたい」と絶大な信頼を寄せていた。昨季V逸の要因は得点力不足。新たな打順が実戦の中でどう機能するか確認する考えだ。
紅白戦は3年連続で宜野座組、具志川組メンバーが合同で行われる。平田2軍監督からは「(具志川組も)必死にやっている。勝負しにいく」と報告を受けた。「コーチの推薦があったら動きが出ると思うので。こちら(宜野座)にいる選手たちも岐路を迎えるかもしれない」。若手、中堅へサバイバルを促し、静かにゴングを鳴らした。
松坂氏と再会
第2クール2日目は盟友・松坂大輔氏が来訪。久々の再会を喜び、楽しい会話に花を咲かせた。一方で、フリー打撃中にはケージ後方から見守る場面も。「ゲーム前だったので、集中力が高まっているように見えた」。アピールに燃える選手同様、指揮官も実戦モードになるつつあるようだ。
8日の宜野座の天候は曇り、最高気温は11度の予報。今キャンプ最大の冷え込みとなりそうだが、グラウンド上は今春一番の熱気に包まれる。
紅白戦のスタメンは以下の通り。
【紅組】
1番・二塁 高寺
2番・遊撃 小幡
3番・左翼 前川
4番・DH ヘルナンデス
5番・一塁 原口
6番・三塁 渡辺
7番・右翼 野口
8番・中堅 井坪
9番・捕手 坂本
投手 茨木
【白組】
1番・中堅 近本
2番・二塁 中野
3番・三塁 佐藤輝
4番・右翼 森下
5番・一塁 大山
6番・DH 糸原
7番・左翼 豊田
8番・遊撃 木浪
9番・捕手 梅野
投手 門別
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