阪神・野口 51スイング13発 サンズ時臨コーチから「頭動かすな」ランチ特打で快音連発
「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座)
阪神・野口恭佑外野手(24)が、サンズ臨時コーチから教わった“頭固定打法”で柵越えを量産した。ランチ特打で51スイングで13発。「頭を動かさないこと。軸で打つというのを意識している。取り組んでいることがいい感じの感覚もある」とうなずいた。
風が吹きすさぶ沖縄で快音を響かせた。白球がきれいな放物線を描き、全て左翼方向に運ばれていく。風に乗せた2連発も披露。これまでは得意の引っ張りだけでなく、広角に打てるようにと中堅や右翼を意識した打撃を行っていたが、サンズ臨時コーチの助言により意識改革を行った。
「いろいろ取り組んでいることはわかるけど、自分の良さを消してはいけない」。この言葉で取り組みを改善し「自分の頭が突っ込んでいるので突っ込まない方がいい。変化球もギリギリで(バットが)止まるから」と頭の固定を心がけた。
昨年まで豪快なスイングで「飛ばすというか、ブンと思い切り振る感じだった」が、「今は結構体の中で打つ」とイメージが変わった。「しっかり修正しながら」とさらに落とし込む考えだ。
風の強い甲子園では引っ張りが強みの野口には好都合。「紅白戦と実戦までに調整して。試合で打てるかなので、仕上げていきたい」。浜風に乗せてアーチをかける阪神の打者では「ホームランアーチスト」と呼ばれた田淵幸一氏が有名だが、サンズ臨時コーチの教えを胸に持ち味全開で甲子園アーチを打ちまくる。
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