阪神・野口“宮崎イズム”全吸収 勝負強さの秘けつ「ゆっくり振る」 合同自主トレ「もっとやりたかった」
“宮崎イズム”で約束を果たす!阪神・野口恭佑外野手(24)が20日、宮崎市の久峰運動公園野球場でDeNA・宮崎敏郎内野手(36)らとの合同自主トレを公開した。宮崎から打撃の技術や意識、体作りなどあらゆる学びを得たことを明かし、「初本塁打&30打点」「1軍での再会」を実現することを誓った。
充実の汗を流したからこそ、物足りなさすら残る。野口は初参加となった「チーム宮崎」での日々をすがすがしい表情で振り返った。8日から始まった合同自主トレは、21日で14日間の鍛錬を打ち上げる。「一日一日がすごく充実して、日々勉強になっている。達成感っていうよりも、もっとやりたかった」。1軍で活躍し続ける右打者の大先輩であるDeNA・宮崎から「心技体」で多くの学びを得た。
まず圧倒されたのがトレーニング量だ。「自分がやってた練習量では全然足りなかった。長く結果を出し続ける方のトレーニングを学べた」。2クール目までは体作りがメイン。36歳の宮崎だが、毎日10キロを走っていたといい、デッドリフトでは自主トレ参加メンバーで最も重い220キロを軽々持ち上げるという。野口は「体がとにかくすごい」と格の違いを痛感した。
食事も徹底した。プロテインなどで毎日220グラム以上のタンパク質を取ることを意識。糖質、脂質は減らすことを心がけ、筋肉量が2キロアップした。
打撃についても質問攻めした。勝負強い宮崎から教わったのは「チャンスの時こそ、芯に当てる」ということ。「打球が速いから、芯に当てたら抜けていく。そこだけ意識したら」と助言された。これまでは好機で力むことが多かった。「ゆっくり振るとおっしゃっていた。チャンスで実践できたら」とうなずいた。
打つ際に左肘を後ろに引く悪癖についても相談。「縦を意識したら(力が)逃げないようにちゃんと伝わる」と克服方法を伝授された。昨秋キャンプではツイスト気味のスイングも試したが、現在はバットの軌道を縦にする意識を持っている。
この日のフリー打撃ではバックスクリーンにも放り込んだ。これまで引っ張った打球が多かったが「左中間から右中間にいい打球が打てるようになってきた」とさっそく効果を実感している。
宮崎から目標を聞かれた際には「初ホームランと30打点」と控えめに宣言。「達成できるように」と意気込んだ。宮崎からは「(今季初対戦の)京セラで会おう」とハッパをかけられた。「1軍の試合で会えたら一番うれしいんで、成長したなと思われるように頑張りたい」。教えを糧にキャンプからアピールし、必ず約束を果たす。
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