阪神・佐藤輝のメジャー打法を糸井氏が解説 下半身の使い方進化→球を芯で捉える確率アップ「マジでヤバい」

 オフから新打法に取り組む阪神の佐藤輝明内野手(24)が絶好調だ。昨年12月に米シアトルの「ドライブライン・ベースボール」で動作解析を行い、データに基づき行き着いた“メジャー打法”。昨季から何が変わったのか。佐藤輝の兄貴分であり、自主トレ、宜野座キャンプも“取材”したデイリースポーツ評論家で阪神の糸井嘉男SA(スペシャルアンバサダー、42)が解説する。

  ◇  ◇

 マジでヤバいっすよ!みなさん11、12日に行われた紅白戦の輝ちゃんの打撃見ましたか?2日間で4打数4安打!12日には秋山投手から完璧な一発も打ちました。

 本人もかなりの手応えを感じている新打法。昨年までのフォームから、少しお尻を突き出したようなフォームになっているけど、見た目が激変したわけではないんです。しっかり下半身のパワーを使うために股関節、骨盤を使って、どう動き、どう打つべきか。それを求めた結果、今の形に行き着いたようです。

 彼の中で変わったのは意識の持っていき方じゃないかな。昨シーズンはスムーズにバットを出そうと、トップの位置の高さを変えたりして試行錯誤していた。でも、そこに意識がいくと、小手先のバッティングになりがち。今のトップの位置は下半身主導の動きでスムーズにバットが出る構えを求めた結果、あの位置になっているだけ。アメリカで自分の動きを数値化して納得したうえで、下半身の使い方に意識がいくようになった。

 具体的には骨盤を地面と平行に回すのではなく、股関節を使いながら斜め上に回す感覚みたい。インパクトの瞬間、右足のかかとをしっかり地面に着けることも意識しているようですね。

 自主トレでも理想のフォームを体に染みこませるために、さまざまなバットを使って置きティーをするなど、反復練習をしていました。何よりスイングに安定感が出た。人間、下半身の方が力は強い。そこがドッシリはまると、体が前に出てしまったりというのも減る。芯がしっかりして軸で回れているから、ボールにコンタクトするインパクトの形が一番いい形になっている。結果、球をバットの芯で捉えられる確率も上がる。彼が求めた理想とするスイングになっているのでは?

 安定感を求めると、小さくまとまってしまうこともあるけど、今回の改造はそうじゃない。紅白戦のホームランもだけど、彼の特長でもある飛距離はそのまま。それでいて打撃練習でも打球の質、飛ぶ方向なんかも良くなっていた。間違いなく進化しているんです!

 本人も「自分の中で目指すものがハッキリした」とオフからの取り組みに手応えを感じていました。これなら自然と結果はついてくる。輝ちゃんの進化が止まらない!ほんまに楽しみです!!

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