阪神・門別「やっと来たな」今季初先発 G斬りでローテ入りつかむ!「長嶋茂雄DAY」の大舞台でプロ初星へ

 3日・巨人戦(東京ド)でプロ初勝利を目指し、今季初先発する門別啓人投手(19)が2日、甲子園での投手指名練習に参加し、最終調整。ようやく巡ってきたチャンスに胸を高鳴らせた。巨人の球団創設90周年記念特別試合「長嶋茂雄DAY」という大舞台での登板。自分らしい投球を貫き、先発ローテ入りをつかむことを誓った。

 門別の表情には緊張ではなく、自信がにじんでいた。「やっと来たな、という感じです」。中継ぎとして開幕1軍入り。その後は先発調整と中継ぎ調整を繰り返しながらも先発機会はなく、待ちわびたマウンドだった。

 「長嶋茂雄DAY」と銘打たれ、より注目度の高い伝統の一戦。この日の練習では青柳や西勇らからエールを送られるとともに「『長嶋茂雄、何かあんの?知ってる?』って聞かれて(笑)」と門別。続けて、「長嶋茂雄さんはお名前ぐらいしか知りませんが、そういう日に投げられることはすごく光栄」とその重みは理解している。

 昨季プロ初先発したのはリーグ優勝後の9月30日・広島戦(マツダ)。今回は重圧もより大きいはずだが、「(その時との心境とは)全然違う。去年は緊張がすごいあったんですけど、今回はあまりなくて。長いイニングを投げたい」と涼しい顔で言ってのけた。

 緊張を感じないのは自信がついたからこそ。直球は昨季に比べキレが増したことを実感。入団時から対戦を熱望していた岡本和にも「どうであれ三振を取れれば」と真っ向勝負を挑む考えだ。

 高卒2年目左腕をあえて大舞台に臨ませるほど、岡田監督の期待も大きい。これまで新人投手などには、楽な試合の登板で自信をつけさせることが多かったが、今回は逆。「やっぱり経験とかいろんな意味も含めて、ここでいいピッチングしたらな、そら当然自信なるやろうしなあ」。さらに投げ合うのは開幕投手の戸郷。「ひと皮どころちゃうやろ(笑)」と好投し、成長につながることを期待した。

 ただ、「別にな、勝ち負け意識せんとな、思い切って今の力をな、出したらええと思うよ」と親心も。それでもチャンスであることには間違いない。「いやそらもうピッチング次第よそら。外せんようなるかも分からへんしお前、おーん」。投球次第で今後のローテ入りの可能性があることも示唆した。

 門別も「真っすぐの質とかで押していくのが自分のスタイル。それを崩さず投げ切るのが一番の目標」と、力を出し切ることを意識する。その上でもちろんアピールにもつなげたい。「元々開幕(ローテ)に入りたかったので。ローテに入りたいっていう気持ちは変わらず、今回いいピッチングして、しっかり(ローテを)回っていけたら一番理想」。チームも4戦負けなしで首位をキープ中。やっと巡ってきた舞台でG斬りを果たし、プロ1勝を手にする。

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