阪神・大山 初回鮮やか先制大瀬良撃ち 主砲打点挙げれば不敗、2戦ぶりマルチ

 1回、大山は左前に適時打を放つ(撮影・市尻達拡)
 1回、適時打を放つ大山(撮影・田中太一)
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 「広島2-2阪神」(1日、マツダスタジアム)

 勢いを途切れさせたくなかった。4番の先制打。チームに流れを呼び込む先制点を阪神・大山のバットがたたき出した。4時間36分の死闘の軍配はどちらにも上がらず。勝利はつかめなかったが、粘り、執念を体現した。

 「次の1点を取りきれなかったのが、こういう試合になったと思う。追加点を取っていけるように。その辺はしっかり考えながらやっていきたいですし。負けなかったのは大きいですけど、やっぱり勝ちにいってるので、勝ちにいけるように頑張ります」

 いきなりのチャンスは初回だ。先頭の近本が右前打で出塁。その後、2死二塁の好機で打席が巡ってきた。「とにかく先制点が欲しいと思っていました」。カウント2-2から大瀬良が投じた外角カットボールに反応。鋭い打球は左前に弾む先制の適時打となった。試合前まで今季、大山が打点を挙げた試合は7連勝中。勝てなかったものの、結果的に無傷は継続となる一振りだった。

 チームは4月を終えた時点で、15勝9敗3分けの首位と好発進。一方、個人としては思うような成績を残せていない。4月19日の中日戦で75打席目に待望の今季1号をマーク。翌20日の同戦では2試合連続の3安打を記録するなど、徐々に状態も上がってきた。

 個人の成績よりもチームの勝利を求める4番。もちろん、自らが打てば勝機を高めることも十分承知だ。雨天中止となった今カード初戦の4月29日の試合前練習では、室内練習場で主力メンバーが引き揚げる中、黙々と最後まで打ち込んだ。

 勝利へ向けて懸命に仕事を果たした。先頭で打席を迎えた同点の九回には、全力疾走で奪う内野安打で出塁。2試合ぶりのマルチ安打でチャンスメークした。さらに、延長十一回には1死一塁から四球を選んだ。得点には結びつかなかったが、好機を広げた。

 シーズンはまだまだ序盤。負けなかったことが、最終的に大きな意味を持つかもしれない。球団史上初の連覇へ向けて。一丸となり前進するだけだ。

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