阪神・坂本 同点打&“勝ち越し二ゴロ”、今季最多の3打点 頼れる女房、村上完投完璧アシスト

 「広島1-7阪神」(30日、マツダスタジアム)

 勝利を手にした相棒に真っすぐ歩みよった。2試合連続マルチ安打で今季最多の3打点と攻守に奮闘した阪神・坂本。女房役が頼れる右腕・村上と力を合わせ、今季10度目となる逆転勝利に導いた。

 初回、いきなり痛烈な一発を食らった。秋山に先制の先頭打者初球本塁打を被弾。ただ、バッテリーに焦りはない。「早めに仕掛けてくるかもなというのは、(村上)頌樹と話していた。やっぱりそうだなという中で、粘って投げてくれたのがこういう展開につながったと思う」。お祭り騒ぎの敵地の雰囲気とは裏腹に、2人は冷静だった。

 まずは、自らのバットで流れを引き戻す。1点を追う二回だ。「何とか早く追いついて」と、2死二塁の好機で打席を迎えると、床田の直球を中前にはじき返した。今季48打席目で初打点となる同点の適時打。すぐさま試合を振り出しに戻した。

 さらに、同点の四回には無死満塁で第2打席へ。「もちろん最初はヒットとか外野に飛ばそうと思っていましたが、そこ(追い込まれて)からは1点でも、最低限」とバットに当てることに集中。結果は二ゴロ併殺打に倒れるも、その間に三塁走者の大山が生還して勝ち越しに成功した。

 貴重な追加点も坂本が生み出す。1点リードの六回1死一、三塁では右翼ファウルゾーンへ打ち上げた打球が犠飛となって1点を追加。4点リードの七回には2死二、三塁から左前適時打も放ち、3打点で援護した。

 昨季は自己最多の84試合に出場。ただ、梅野がケガで離脱した影響が大きかった。「梅野さんがケガしたから出るっていうのは、面白くないんで。そうじゃないところを、しっかりやりたい」。代役ではない。今オフは1人で自主トレに励み、心身共に成長を遂げた。

 村上との二人三脚で組み立てた一戦。先制されても仲間が必ず援護してくれる。逆転の虎が5月も快進撃を続ける。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス