【糸井嘉男氏の眼】阪神打線大シャッフルから1試合で本来の形に クリーンアップ全員に安打は2戦目以降につながる

 4回、中前打を放つ大山
 9回、安打を放つ佐藤輝
 1回、左前打を放つ森下
3枚

 「阪神1-1巨人」(16日、甲子園球場)

 1-1の九回終了後、延長までのイニング間で強い雨と雷で試合が中断。7分間で審判が試合終了を告げ、コールドで引き分けとなった。阪神は先発の村上が7回5安打1失点。大幅改造から従来の形に戻った打線は1点を追う七回に代打・糸原が右犠飛を放ち追いついた。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は「明るい材料はクリーンアップ3人にヒットが出たこと」と指摘した。

  ◇  ◇

 さすが甲子園での伝統の一戦ですね!村上投手と山崎伊投手による投手戦は見応え十分でした。明るい材料はクリーンアップ3人にヒットが出たことです。岡田監督は大シャッフルした打線を1試合で本来の形に戻しました。14日・中日戦では、打順を変えて復調のきっかけを与えようとしたのだと思います。本拠地に帰ってきたタイミングで開幕戦と同じ「3番・森下、4番・大山、5番・佐藤輝」の並びにしたのも、今年は3人を中心に戦うという岡田監督のメッセージでしょう。

 森下選手は2安打、初回は村上投手を救う好守がありました。4番に戻った大山選手も1安打1四球。初回の中飛もしっかり捉えた打球で、打撃自体は良かった。四回のチャンスで三振に倒れてしまった佐藤輝選手も九回に1本出て、2戦目以降につながるはずです。

 村上投手はコントロール、真っすぐのキレ、スピン量とも申し分なかったですね。三回1死三塁から山崎伊投手に許した先制打はうまく打たれました。追い込まれた後のフォークは野手でもなかなかはじき返せるものではありません。1点を取られてからも村上投手は持ち味を出して、しっかり投げられていました。

 糸原選手もお見事でした!1点を追う七回1死二、三塁から同点の右犠飛。打席で冷静にボールを見極める姿はとても代打2年目と思えません。あの落ち着きはもうベテランですね(笑)。自分の打てるボールを待ってしっかりスイングした最高の犠飛でした。

 最後は降雨コールド。僕はバックネット裏でテレビの解説をしていたのですが、まさか放送席で傘を差すとは思わなかったですね(笑)。

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