阪神・村上 7回0封8Kで初星 惨劇から1週間「低めに丁寧に」修正力発揮

 1回、小園を捕邪飛に打ち取り、声を出す村上
 甲子園で“開幕投手”を務め、力投する村上(撮影・田中太一)
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 「阪神1-0広島」(9日、甲子園球場)

 100周年甲子園開幕にふさわしい好投を光らせた。阪神・村上頌樹投手(25)が修正力を発揮して、鯉打線を7回零封。「低めに丁寧に投げられたのが良かったのかなと思います。前回のピッチングがあったんで、やっぱり序盤はちょっと硬さもあったんですけど」。今季初登板の2日・DeNA戦(京セラ)での惨劇から1週間、MVP右腕が本領発揮でシーズン初星をつかんだ。

 気分転換で前回とは違う緑色のグラブでマウンドに向かうと、プレーボール直後のビッグプレーに心を奮い立たせた。初回先頭の野間が左中間へ打ち上げた打球に、近本が飛び込んで好捕。「あそこがツーベースとアウトでは全然違うので。本当に助けられました」と最初のアウトを奪うと、三者凡退で滑り出した。

 二回1死一、二塁のピンチを併殺打で切り抜け、尻上がりに調子を上げた。五回2死二塁では8番・菊池に敬遠策は選ばず挑んだ。フルカウントからのフォークにバットは空を切り、「勝負のつもりで投げたので、うまくいい高さにいってくれた」と納得顔。緩急を生かした投球で、警戒していたクリーンアップを無安打に封じた。

 数々の栄誉を手にした昨シーズン、“心残り”があった。22試合登板のうち甲子園では7試合で、勝ち星は3つ。「ほぼビジターやったんで、甲子園で投げたいですね。移動が楽なホームがいいです!!」とジョークっぽく本音を漏らしたことがある。伊藤将は甲子園11連勝をマークし、大竹も甲子園12試合登板で5勝1敗。「甲子園でいっぱい投げてんの、いいなあって。甲子園で投げて勝ったらいっぱい盛り上がってくれるので」とひそかにうらやんでいた。

 今季初の甲子園、「声援すげえなと思いながら投げさせてもらってたので。チャンステーマになると、自分が相手だったら嫌だなと思いながら」と満員御礼の虎党に力をもらった。7回2安打無失点、8奪三振でまずは1勝。ブレーク2年目、どんどん聖地に白星を刻んでいく。

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