阪神・森下 虎党大声援に「乗っかってやっていく」百周年イヤー開幕9日甲子園チケット完売 吉兆データも後押し

 さぁ、甲子園開幕だ。阪神の森下翔太外野手(23)が8日、本拠地開幕の9日・広島戦(甲子園)でファンの大声援に「乗っかって」勝利に貢献することを誓った。広島は昨季、セの5球団で最も打ったお得意さま。7日のヤクルト戦(神宮)では今季初のベンチスタートとなったが、代打で二塁打。悔しさもバネに聖地で大暴れする。

 内野の黒土はきれいに整備され、外野も明るい緑の天然芝が生い茂る。満員のスタンドからはビールや焼き鳥の香りが充満するだろう。待ちに待った、本拠地・甲子園での一戦。森下は表情からも言葉からも、心待ちにしてきた思いを感じさせた。

 「甲子園で、ホームでできるんで。いろいろな歓声、応援とか大きいものがあると思う。それに乗っかってやっていきたいなと思います」

 すでに、9日・広島戦(甲子園)のチケットは完売。本拠地開幕に虎党が期待を膨らませている証しだ。チームは開幕から3カードを終えて、4勝5敗で借金1。この3連戦で今季初の貯金生活に突入したい。

 そのためにも森下のバットが鍵を握る。4勝のうち、2勝は森下の一発で試合を決めた。ただ、印象的な一打を放ちながらも30打数5安打で打率・167、2本塁打、7打点。まだ本調子とは言えず、7日・ヤクルト戦はスタメンを外れた。平田ヘッドコーチからはベンチスタートでもモチベーション維持の大切さを説かれて、同戦は九回2死から代打で二塁打。上昇気流の予感は漂わせている。

 そんな若虎を後押しする吉兆データは山ほどある。9日の予告先発は床田。昨季は11打数3安打で打率・273ながら、1本塁打を放った。さらに、昨季はカープ相手に打率・328、3本塁打、14打点。打率と打点はセ5球団で最も高い数字を残したお得意さまでもある。

 「対策して相手も臨んでくると思うので、引かずにいきたいなと思います」と謙虚だったが、いいイメージで打席を迎えることができそうだ。チームとしても甲子園での広島戦は昨年5月20日から引き分けを挟んで、10連勝中(CSファイナルSを含む)。連勝スタートの試合では森下がプロ初のサヨナラ打を放っている。

 甲子園は8月1日に100周年を迎える。今年は節目の一年。その最初の試合を勝利で飾ることができれば、自身もチームも一気に流れに乗る可能性もある。「盛り上がることでもあると思うので、そこに乗っかれればいいなと思います」。主役は譲らない。聖地でもここぞの一打で勝利へ導き、輝きを取り戻したい。それが森下に課せられた使命でもある。

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