阪神 さすがの近本!適時打2本 開幕へグイグイ引っ張る打率・357「やりたいことをやり抜けている」

 「オープン戦、ロッテ1-6阪神」(13日、ZOZOマリンスタジアム)

 や~っと初勝利やで!!阪神が長い長いトンネルを抜け出し、オープン戦10試合目でついに白星をつかんだ。近本光司外野手(29)が2本の適時打とさすがの活躍。これで4試合連続安打となり、オープン戦は打率・357と絶好調だ。波に乗るリードオフマンが3週間を切った開幕へ向けて、チームをさらに加速させる。

 虎党が待ちわびた1勝をやっと手に入れた。12球団で唯一のオープン戦未勝利だったチームを白星に導いたのは近本だった。

 「やりたいことをやって、打てて良かったです」

 リードオフマンはこの日も止まらなかった。0-0の三回2死二塁。1ボールからメルセデスの内角直球を思い切り振り抜いた。捉えた打球は右中間へ。二走・ミエセスが悠々と先制のホームを踏み、近本は快足を飛ばして滑り込むことなく三塁を陥れた。

 1点リードの七回も再び2死三塁で打席へ。カウント1-1から田中晴の3球目、内角高めに来た直球を強振。鋭い打球は右前に落ちる適時打となった。2本の適時打はいずれも右方向への打球。「結果的に引っ張ったという形になった。最後の(ヒット)はまだ映像を見てないから分からないけど、インコースだからあそこに飛んだと思っています」と冷静に分析した。

 2安打2打点で4試合連続安打。オープン戦は10試合で打率・357(28打数10安打)と好調だ。プロ6年間でオープン戦の打率3割超えは・324をマークした21年のみ。同年はシーズンでも自身唯一の3割超えである打率・313を記録しているだけあり、今季はこのまま開幕を迎えれば“吉兆”と言える。オープン戦とはいえ、自身も成績を残せていることには手応えを感じている。

 「思い切って打ちにいけてるっていうところですね。アウトになってもいいし、三振してもいいし。その中でやりたいことをしっかりやり抜けてるっていうのは、ある程度数字があるから。数字がなかったらちょっと力みもあったりするので」

 結果が出ていなければ「打たないといけない」と力みも出てしまうが、今はそれがない。数字を残せているからこそ、この日の2本の適時打のように迷いなく打ちにいくことができる。そして自分の試したい点も確認し、それが結果につながる、いい相乗効果が生まれているというわけだ。

 15日からはバンテリンドームで中日との3連戦。「自分の中で調整したい部分はあるので。数字がある程度あるから、それをキープさせていきながら、やりたいことをやっていけたら」。開幕へ向け、“絶好調男”がチームを引っ張っていく。

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