阪神・佐藤輝 フェン直二塁打&好走塁 キャンプで計8度の特守 真の主力選手へ走攻守で存在感

 6回、二塁打を放つ佐藤輝(撮影・立川洋一郎)
 6回、森下の一邪飛の間に三塁を奪う佐藤輝(撮影・堀内翔)
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 「オープン戦、日本ハム3-2阪神」(2日、札幌ドーム)

 あと、ひと伸びだった。同点の六回1死、阪神・佐藤輝明内野手(24)は昨季7勝の左腕・加藤貴と対峙(たいじ)した。カウント1-1からの3球目。真ん中低めに入った139キロ直球を振り抜いた。「ちょっと詰まりましたね」と振り返ったが、高く舞い上がった白球は中堅フェンスを直撃。待望の札幌ドーム初アーチとはならなかったが、悠々と二塁ベースに到達した。

 沖縄では実戦8試合で18打数9安打の打率・500、2本塁打、4打点と打ちまくった。春季キャンプを終え、北の大地に舞台を移しても好調は持続している。オープン戦2試合連続安打に「いいと思います」と短い言葉に手応えを込めた。

 今季はバットだけではないと足で証明した。中越え二塁打で出塁後、続く森下の一邪飛で迷わず三塁へのタッチアップを敢行。果敢に滑り込んで進塁に成功し、得点機を拡大した。「体勢が悪かったんで行けるかなと思って。できるだけ一つずつ先の塁を狙うのは、ずっとやってきているので、これからもやっていきたい」。好走塁にもあくまで佐藤輝は控えめだった。岡田監督は「いや別に、そらファウルフライはタッチアップやろ。それだけのことやん」と話すにとどめたが、走塁意識の高さは虎将の目にも焼き付いたはずだ。

 キャンプでは計8度の特守をやり抜いた。地道な鍛錬を黙々と積み重ねる姿に「本人も自覚が出てきた」と馬場コーチも目を細める。守備や走塁といった打撃以外の取り組みに、4年目の確かな変化を感じさせた。走攻守で存在感を発揮し、押しも押されもせぬ主力へと成長を遂げようとしている。

 ◆阪神のオープン戦開幕4連敗 岡田監督としてはオリックス時代を通じても初。チームでは2019年に1分けを挟んでの6連敗以来。その前年も6連敗スタートだった。

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