【密着25時】阪神・坂本 対話で育むコミュニケーション 「意思疎通を一番に」「野球じゃないところ」も重視
「阪神春季キャンプ」(22日、宜野座)
担当記者が1人の選手の一日を徹底マークする「密着25時」。今回は阪神の坂本誠志郎捕手(30)が登場する。昨季はキャリアハイの84試合に出場し、CSファイナルSと日本シリーズでは全試合でスタメンマスク。今季は自身初の開幕マスクを目標の一つに掲げている。沖縄では「コミュニケーション」を第一に、グラウンドでも宿舎でも対話を心がけている。
グラウンドでもブルペンでも、そして宿舎でも常に誰かと言葉を交わしていた。坂本がコミュニケーションで心がけるのは対話。「一方通行にならないようにというのは心がけてます」。相手の話に耳を傾け、意見交換しやすい雰囲気をつくる。ブルペン投球後、若手投手との会話は自然と長くなった。
今春キャンプは門別や茨木など、若い投手も多い。「去年受けてない投手もいるんで、意思疎通というのを一番にやりたいなと」。宿舎の食事会場では同席することもあれば、別席でも様子を確認した。
決して、野球談議だけではない。「野球じゃないところで見えるものの方が、普段に近かったりするので。そういうのも大事ですよね」。プライベートな話を引き出しながら性格を把握し、配球のヒントにつなげることもある。
捕手として、練習の割合も難しい。打撃は個人の時間、守備はチームの時間と考える。「技術的にもまだまだやらなきゃいけないことがいっぱいある」。自身の技術向上も求めながら、女房役として投手陣の成長も手助けしている。
岡田監督は新たな可能性を探るため、バッテリーのシャッフルも視野に入れている。昨季は大竹と村上の登板は全試合マスク。一方で才木や西勇と組むことは少なかった。そんな中、23日のオープン戦・巨人戦(那覇)は梅野が先発予定だったが、坂本に変更。緊急事態ではあるが、チャンスが巡ってきた。
オープン戦で結果を残せば、開幕スタメンも見えてくる。「話すことに一番意識は置いてますね」。今こそ、日々の対話力を発揮する時。個性派ぞろいの投手陣を輝かせる。(デイリースポーツ阪神担当・今西大翔)
関連ニュース





