阪神の新選手会長に内定している中野拓夢内野手（２７）が２９日、優勝祝賀会に出席し、チームの黄金期を作り上げることを誓った。

　「今年の経験は必ず来年に生きてくると思いますし、本当にチーム自体も若いので。その中で自分もまだまだ若いですし、もっと若手がチームを引っ張っていけるようになれば、黄金時代を築いていけるかなと思う」

　中心選手としての肩書を背負い、中野はきりりと表情を引き締めた。連日、優勝を祝う行事が開催される中、「優勝した後っていうことで、さらに注目も高まることになるのかなと思う」と自覚。「ＯＢの方や関係者のみなさんの期待はさらに強くなったと思うので、その期待を裏切らないように。このオフの過ごし方もそうですし、チームとして来年の連覇へ向けて一丸となってやっていければ」と“所信表明”した。

　現選手会長の近本からは「『頑張れー』みたいな投げやりな感じだった」と笑った中野。「あまり近本さんがどうだったとかは意識せず。言葉で伝えるのは得意ではないので、プレーで引っ張っていくとか、私生活の面とか、後輩もたくさん見ていると思うので、その辺を意識しながら過ごしたい」と中野流でチームをけん引する。

　「優勝した次の年が本当に大事になるかなと思う。自分の成績もそうですし、チームがもう一度優勝できるように、しっかりと自分が貢献できれば」。球団初のリーグ連覇＆２年連続日本一を目指し、新選手会長が頼もしい背中を見せる。