阪神・伊藤将 3・29“開幕”巨人戦に早速名乗り 岡田監督「誰でもいけるもん」

 走り込んで汗を流す伊藤将(撮影・立川洋一郎)
 ノックを受けて返球する伊藤将(撮影・立川洋一郎)
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 阪神・岡田彰布監督(65)が15日、来季の開幕投手について言及し、「誰でもいける」とリーグ屈指の先発陣に自信を見せた。3月29日・東京ドームでの巨人との伝統の一戦が24年シーズンの幕開け。今季は早い段階で青柳に決めていたが、来季はオープン戦などの状態で判断する考え。鳴尾浜での残留練習に参加した伊藤将は早速立候補。初の開幕投手へ並々ならぬ意欲を示した。

 「3・29」バトルのゴングが鳴った。来季の開幕戦は東京ドームでの巨人戦。大注目の一戦を託す条件を問われた岡田監督は自信たっぷりに口を開いた。

 「そら(実戦)見てからや。誰でもいけるもん。絶対こいつ飛び抜けてるいうもんがいないからな。誰がやってもええって言ったらおかしいけど、みんな権利はあると思うで」

 今季は2年連続最多勝の実績と開幕投手の経験がないという点を考慮して、早い段階から青柳と決めていた。来季は違う。「一番調子のいいやつを開幕に持っていくのが普通ちゃうかな」。来春のキャンプ、オープン戦の投球を見て判断する。現状は白紙の状態だ。

 候補はよりどりみどり。村上、伊藤将、大竹の10勝トリオだけでなくリーグVを決めた「9・14」で快投した才木、さらに大役の経験がある西勇、青柳ら実績組も控えている。

 横一線の中で早速、名乗りを上げたのは、伊藤将だ。鳴尾浜で汗を流した後、「今年は巨人戦に良かった。開幕投手になれるように頑張っていきたい」ときっぱり。立候補は3年連続3度目となる。「先発をやってる時しかできないので特別。チームのエースという存在感が強い」。大役への思いを隠すことなく、堂々と宣言した。

 「開幕戦に投げたいっておまえ、(開幕)ローテーションにおらんかったやんけ(笑)」。安芸から岡田監督の鋭いツッコミが飛んできたが、伊藤将も出遅れ厳禁を心に刻んでいる。「(シーズンの)頭から最後までできるようにしたい」。今オフは2年連続で岩貞と自主トレする予定で、ケガしない体を作り上げる。プロ3年で通算64試合に投げ、29勝、防御率・2・49。安定感はチーム屈指だ。磨きをかけ、岡田監督のハートを射止める。

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