ロッテ前監督 吉井理人氏が選手を前に激怒した日を明かす「ゴミ箱をバーンと投げつけて。覚えとけ、と」

 ロッテ前監督の吉井理人氏が26日、日本ハムOB・岩本勉氏のYouTubeチャンネルに登場。監督時代の裏話を明かした。

 23年からロッテ監督を務め、今季限りで退任。3年間を振り返り、監督冥利に尽きる出来事を問われ「選手がプロに入って来て、『初』とつくやつは見ていた時は嬉しいですね。初ヒット、初ホームラン、初完投、初勝利、全部ですね」とうなずいた。

 一方で、悔いの残った試合について「これは鮮明に覚えているんですけど。去年のCS2戦目、エスコン」と、24年のCSファーストS・日本ハム戦の第2戦を挙げた。勝てば突破が決まる試合で九回1死から万波に同点弾を浴び、十回にサヨナラ負け。「種市をベンチに入れていたんですよ。当初は小島、種市のリレーで終わらせてしまおうと思ってた。(七回に)2点差になったので種市を温存して第2ステージの初戦にいけるなって試合中に思ってしまった。あれだけはめっちゃ後悔してます」と、振り返った。

 また、激怒した日を問われて言及。「選手のプレーに対して怒ったことはないですね。ただ怒ったフリをしたことは何度かあって」と明かし、監督1年目にオリックスのリーグ優勝が決まった日を挙げた。「優勝を決められ、(選手が)あっさりベンチ裏へ引き揚げようとしていたので。その時は『お前ら待て、胴上げ見とけ』って見させて。うちもまだCSかかっていたので、モチベーション切られても嫌だった」と真意を明かした。

 そして、すぐにベンチ裏でミーティング。選手に対して「『さっき、お前らがグラウンドで聞いたあの音は勝者の音や』と。その後、おもむろにゴミ箱をバーンと投げつけて。『これは負けた者の音や、覚えとけ!』って」と伝え、選手を奮い立たせるためにあえて演技したという。

 穏やかに語る吉井氏は映画「マネーボール」で実際にあった場面をまねたとし、「でもあれ、効果あったんですよ。そこから藤岡がすごく変わってくれて。勝利のために引っ張ってくれるようになった」とも語っていた。

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