阪神 両リーグ最速で70勝到達 優勝マジック18再点灯 森下がプロ初1試合2本塁打で連敗ストップ
「東京ヤクルトスワローズ2-4阪神タイガース」(1日、神宮球場)
阪神・森下がプロ初の1試合2発をマークし、連敗ストップに貢献した。2位の広島が中日に敗れたため、ゲーム差は6・5に広がり、8月29日に消滅していた優勝マジックが再点灯し、18となった。森下は3試合連続無安打で6番降格となったが、まずは二回先頭、先発・ロドリゲスからセンターバックスクリーンに放り込む特大弾。カットボールを完璧に捉えた7号ソロで先制した。
八回は先頭で梅野と相対。カウント3-1から甘めの直球を見逃さず、8号ソロを右中間スタンドへたたき込で、リードを4点に広げた。
森下はヒーローインタビューで「月が替わって新しいスタートの初戦を勝ててうれしいです。大学時代に戦ったグラウンドで2本打ててうれしいです」とさわやかな笑顔をみせた。
打線は三回にも先頭の近本が四球で出塁すると、中野の初球で二盗を狙い、捕手・古賀の悪送球で三塁へ。中野は一、二塁間を破って、追加点を挙げた。1死三塁からは大山も左翼線適時二塁打をマークした。
先発の村上は、テンポのいい投球を繰り出して、7回3安打無失点9奪三振で9勝目。六回は代打・沢井、山田、丸山を3者連続三振に斬った。七回は無死一塁から4番・村上を空振り三振。その後、初めて得点圏まで走者を進められたが、2死三塁からオスナを空振り三振に仕留めた。
継投した八回に2点を返されたが、3番手・桐敷が1死満塁から村上を空振り三振。スイッチした石井も、サンタナを遊ゴロに打ち取って、大ピンチを切り抜け、九回は岩崎が締めた。
岡田監督は「おーう。森下のホームランが大きかった。4点(差)になったらちょっと楽かなあと思っていたからなあ。あのホームランは大きかったよ」と手放しで褒めたたえた。