岡田阪神 さあ勝負の9月!虎戦士の背中押し勝つ「いい経験やんか」 連敗ストップへ日替わり打線で臨む
阪神・岡田彰布監督(65)が8月31日、甲子園での指名練習後に取材に応じた。1日・ヤクルト戦(神宮)から“アレ”へ向けて勝負の9月がスタートする。3連敗中でマジックは消えているが、広島が敗れたため5・5差となり、1日にもマジックが再点灯する。指揮官は「いい経験やんか。プレッシャーを味わいながらやればいい」と残り26試合に臨む選手の背中を押した。
ジメジメと蒸し暑い練習後、岡田監督はいつもの一塁側アルプス席ではなく、空調の効いたスタッフルームへ報道陣を招き入れた。「こっちの方が涼しいやろ」。長丁場のペナントレースも残り26試合。穏やかな表情でアレ争いに臨む心構えを説いた。
「もっと試合(数が)増えていったらプレッシャーとか、そらみんなかかると思うけど、それはいい経験やんか。これからの野球人生のためにもなあ。絶対プラスになると思うから、そういうのを味わいながらやればいいと思うよ」
チームは3連敗中で優勝マジックは消えたまま。2位・広島がジワジワ迫っている。それでも岡田監督に焦りはない。「前の方が勝たなあかんと思とった。もっと引き離しとったからな」。2008年は巨人に最大13ゲーム差をひっくり返された。ただ、ベテランV戦士がそろった前回とチーム状況は違う。
「みんななあ、無我夢中でやってこの成績やからなあ」。今回のメンバーは投手野手とも20代が中心。若い選手ががむしゃらにプレーし、勝つことで自信をつけていく姿を見てきた。「プレッシャーのかかる9月でどんだけ継続してできるかよ。できたらまた自信つくしなあ。若いの多いから」。アレ争いの中、チームの成長ぶりも楽しみの一つだ。
1日からは神宮でヤクルト3連戦。指揮官は「調子のいいものを(使う)というかな」と日替わり打線で臨むことを明言した。練習ではミエセスが左翼、小野寺は三塁と右翼でノックを受けた。ノイジーや森下に代わって、2人が先発出場することもありそうだ。
「流れ的にはええ機会や。(甲子園で)負けて遠征出て。ええ意味でな、気分転換なるし」。神宮の後は名古屋へ、ビジターが続く日程も岡田監督はポジティブに捉えている。
一方、下位チームとの対戦には「結構若い選手出したりして勢いづくこともあるしなあ」と油断なし。岡田野球を貫き、シーズンの胸突き八丁を突破する。
◆2008年の阪神 開幕から首位を走った阪神が一時、13ゲーム差で突き放していた巨人に逆転優勝を許すシーズン。この年の8月終了時は2位・巨人と6ゲーム差。阪神は9月も月間11勝11敗1分けで5割の戦いだったが、巨人が917勝6敗1分けで猛追した。9月終了時で首位・阪神と2位・巨人は0・5ゲーム差に。そして10月8日に直接対決で阪神が敗れ首位陥落し優勝を逃した。
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