阪神・岡田監督「まだまだ強くなると思うよ。年齢とか今までの経験とかな」 G戦6連勝逃すも投打手応え ロード18勝5敗

 今季東京ドームでの最終戦を終え、阪神ファンにあいさつする岡田監督(80)らナイン(撮影・吉澤敬太)
 2回、佐藤輝の先制打で生還した大山(左)を迎える岡田監督
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 「読売ジャイアンツ4-2阪神タイガース」(27日、東京ドーム)

 阪神は東京ドームでの今季最後の伝統の一戦で逆転負けし、連勝が6でストップした。それでも約1カ月の長期ロードは18勝5敗と大きく勝ち越し。岡田彰布監督(65)は「まだまだ強くなると思うよ」と快進撃を見せた選手のさらなる成長を予言した。マジックは21。29日・DeNA戦からは約1カ月ぶりに甲子園へ戻り、アレへ突き進む。

 試合後、岡田監督がナインとともに虎党へあいさつするため、グラウンドに姿を見せると左翼席は沸き返った。「岡田監督ー!」、「アレ頼んだでー!」。東京ドーム今季最終戦。夏のロード黒星フィニッシュも、虎党が願うのは18年ぶりのアレだけだ。激励の声援は期待感でいっぱいだった。

 「今日はあんまりヒット出んかったけど。うまいこと最初、先制したけど、なかなかそれから塁に出んかったもんなあ、今日は」

 会見場に現れた将にも敗戦のショックの色はない。二回、佐藤輝の適時打で先制。三回相手バッテリーのミスで、無安打で2点目を奪った。阪神ペースと思われたが、その後は中継ぎ陣の前に追加点を奪えず。同点の八回、伊藤将が力尽きた。「別に勝ち星つかんと、いいピッチングで終わるんだったら代えてもいいんやけど、そんなピッチャー違うからなあ」。続投は左腕への信頼の表れだ。悔いはない。

 巨人戦6連勝は逃したが、歴史的な快進撃を繰り広げた夏がようやく終わった。長期ロードは怒濤(どとう)の10連勝を含む球団最多18勝(5敗)を挙げて首位を独走。投打がガッチリかみ合い、選手がそれぞれの役割を全うする姿に指揮官はチームの成長を実感。満足げにうなずいた。

 「ゲームの状況とかを見てな、どうしないといけないとか、みんな徐々に分かってきたと言うたらおかしいけど、それができているということやろな。だからこっちから何もそんな、『これはこうせい』じゃないしな。選手がみんな分かってきたということやな」

 それでも岡田監督は「まだまだ強くなると思うよ」と予告した。「年齢とか今までの経験とかな、そういうのを見ても、まだまだみんながもっといい選手になると思うよ」。若いチームは伸びしろたっぷり。開幕前に想定した通りに、チーム作りは進んでいる。

 29日からは約1カ月ぶりに本拠地・甲子園に帰って、DeNAと2連戦だ。8月は残り2試合。球団月間最多20勝の可能性も残る。地元ファンの応援を力に変え、アレへの勢いを加速させていく。

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