【糸井嘉男氏の眼】阪神ナイン激励で実感 2年前V逸の悔しさ胸にアレへ隙なし、心配なし

 「読売ジャイアンツ4-2阪神タイガース」(27日、東京ドーム)

 さすがに巨人も意地を見せましたね。今季最後のホームでの伝統の一戦。やられっぱなしでは終われんでしょうから…。

 とはいえ、3連戦を通して感じたのは、やはり今年の巨人の野球には隙が多いということです。初戦のまだ走者がいる状態で、ブリンソン選手が見せた山なりでの内野返球もそう。この日の阪神の2点目も死球→ボーク→パスボール→悪送球と完全に自滅した形での失点でした。

 対する阪神は攻守で隙のない野球ができている印象です。実は今回、東京ドームで阪神の選手を直接激励する機会があったんですが、彼らに気持ちの面でも隙がないことが伝わってきました。

 アレへのマジックが点灯していても、みんな「まだ20以上もある」という感じの受け取り方で、油断なし!!それは2年前の2021年にあれだけ悔しい思いをしているからこそだと思うんです。

 最終的にヤクルトに勝利数では4勝も上回りながら、逆転Vを許してしまった…あの悔しさは僕もいまだに忘れられません。今やっている選手もあの経験があるから、マジックが点灯している状態でも気を抜かずに目の前の一戦一戦を戦えているんだと思います。

 とにかくチームは今の野球を続けていけば大丈夫!着実にアレへと進んでいくと思います。ちなみに…輝ちゃん(佐藤輝)には「ホームラン20本は行けよ」とハッパをかけておきました。本人も20という数字は意識しているようです。そして…激励後の試合(26日)で、すぐに15号を打ってくれました!!

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