阪神・大山 今季初サヨナラ打!延長十回2死満塁4番が決めた 15年ぶり貯金25!Mも25に
「阪神タイガース4-3中日ドラゴンズ」(22日、京セラドーム大阪)
4番が決めた!阪神・大山悠輔内野手(28)が延長十回2死からつくった満塁で、今季自身初となるサヨナラ打。4時間25分の熱戦に終止符を打った。チームは3連勝。今季最多を更新し、08年以来15年ぶりの貯金25として、マジックを25に減らした。今季の京セラは7戦全勝。23日・中日戦も相性抜群の同球場で勝利して、アレへ前進するで~!!
普段は感情を出さない4番から、喜びがあふれ出した。自身今季初のサヨナラ打で、4時間25分の熱闘にケリをつけた大山。「ピッチャー陣が必死に抑えて、前のバッター陣がつないでくれたので、どんな形であれサードランナーをホームにかえそうと思って」。右手を突き上げながら一塁へ向かうと、両腕のガッツポーズも決めて、祝福のウオーターシャワーを気持ち良さそうに浴びた。
延長十回2死から仲間がつないでくれた。近本の中前打に、中野と森下の連続四球で2死満塁。3万6110人で埋まった京セラドームのボルテージが最高潮に高まる中、「ここは決めるべき」と打席に向かった。
カウント2-1からの4球目、田島の139キロスプリットを捉えた。「狙いとかありますけど、あそこは気持ち」で放った一撃。鋭い打球が左翼手・大島の前で弾む。「ヒットだなと思ったので、勝ったな、とひと安心しました」と責務を全うし、悦に浸った。
大山のサヨナラ打は21年9月4日・巨人戦(甲子園)以来、2年ぶり6度目。開幕前からこだわる勝利打点を積み上げ、3連勝に導いた。それでも「今は誰が勝利打点を挙げようが構わないですし、最終的にチームが1点でも多く相手より取ってるのが、それが一番大事」とチームの団結力を誇った。
「すごいなぁ。バケモンやろ」-。交流戦のロッテ3連戦(甲子園)で大山が放った2本のアーチを目撃した、白鷗大の後輩は驚きを隠せなかった。声の主は3学年下のロッテ・大下。「大学の時と比べたら、体がデカくなってる。それもすごい」と猛虎の4番の“進化”を証言する。この日の大山からは豪快な一発こそ飛び出さなかったが、2試合連続となる猛打賞をマーク。3本目が値千金の一打となった。
延長戦を制して、マジックをひとつ減らして「25」に。「まずはひとつひとつ目の前の1試合を、チーム一丸になって戦うだけ」と背番号3。悲願のアレへ一歩近づいても、主砲は浮かれることなくカブトの緒を締めた。
◆今季初!大山サヨナラ打!! 大山のサヨナラ打は今季初で自身6度目。過去5度は【1】19年5月3日・DeNA戦(甲子園)10回=中越二【2】同8月10日・広島戦(京セラドーム)9回=右本打【3】20年11月4日・ヤクルト戦(甲子園)9回=左中本【4】21年7月12日・DeNA戦(甲子園)9回=中安打【5】同9月4日・巨人戦(甲子園)9回=左本打