阪神・岡田監督 猛抗議“実った” NPBルール変更検討へ「だから握手したんよ」

 18日のDeNA戦9回、二盗を失敗した熊谷。左は遊撃の京田
 試合前に審判団と握手する岡田監督(撮影・堀内翔)
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 阪神・岡田彰布監督(65)の猛抗議に日本野球機構(NPB)が動いた。18日・DeNA戦(横浜)での盗塁を巡る判定を不服として、NPBに提出した意見書について、NPBの杵渕和秀セ・リーグ統括が20日、横浜スタジアムを訪れ、岡田監督らに回答した。

 問題となっているのは九回1死一塁から熊谷の二盗が阻止された場面。ベースカバーに入った遊撃・京田の足が二塁ベースをふさぎ、走者とも接触したが、走塁妨害とは見なされず、アウトとなった。岡田監督は5分間近くの猛抗議を行っていた。

 杵渕統括は判定を「尊重する」との立場を示した上で、「不利益があれば、それを取り除く審判の判断、判定も必要ではないか」との見解を示した。「審判の判定基準に手をつける。走塁妨害をとるとか、今後はそういうことも出てくる」と踏み込み、12球団と連係しながらルール解釈の変更に乗り出す考えを明かした。

 岡田監督は試合後、「オレの言うたことが、ちょっとは検討することになったんちゃう。明日かなと思ったんよ。今日、日曜日やからな。わざわざ今日来たから、トップのアレがなあ。そら、来るいうことはやっぱり、何かあったいうことやからな。あれじゃアカンっていうな」とNPB側の迅速な対応に理解を示し、「だから(審判団と)握手したんよ」と笑った。19日のメンバー表交換の際には審判団との握手を避けたが、この日はしっかりと握手を交わして和解を印象付けた。

 意見書には熊谷が危険を避けるためにスライディングを緩めたことが記されていたという。杵渕統括は熊谷の配慮に感謝を述べた上で、本塁でのコリジョンルールを引き合いに「同じように(本塁以外の)ベースにもあるのではないか。そこを検討していきたい」と語った。虎将の抗議を契機に、新ルールが議論されることになりそうだ。

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