阪神・岡田監督が猛抗議であわや退場の危機 リクエストで判定が覆り審判団に鬼の形相で見解求める 球団は意見書提出の可能性も

 「横浜DeNAベイスターズ2-1阪神タイガース」(18日、横浜スタジアム)

 阪神・岡田監督が猛抗議し、あわや退場の危機となった。

 1点を追う九回1死一塁から、代走・熊谷が二盗。捕手・山本のワンバウンド送球を捕球しようと、ベースカバーに入った遊撃・京田の左足が二塁ベースをふさぐ形となったが、判定はセーフ。それでもDeNA・三浦監督がリクエストすると、リプレー検証の結果、敷田三塁塁審が本塁後方でマイクを握り「セカンドベースのところで走者と野手が接触していますが、妨害とは致しません。よってアウトと判定します」とアナウンスすると、岡田監督はたまらず三塁ベンチを飛び出して審判団に猛抗議し、見解を求めた。

 抗議中にはスタンドからは「岡田コール」が響くなど、判定変更に納得のいかない阪神ファンが指揮官の背中を押した。審判団との押し問答の最中には、理解できない説明に岡田監督が前に出て食ってかかるシーンもあり、平田ヘッドコーチが仲裁に入る場面もあったが、最後は小林二塁塁審になだめられて三塁ベンチに戻った。それでもベンチに腰かけた岡田監督は憤まんやる方ない表情で戦況を眺め、敗戦を見届けると素早くベンチ奥に姿を消した。

 岡田監督は試合後、「もうしゃべることないわ」と取材に応じることなく帰りのバスに乗り込んだ。平田ヘッドコーチは「ショートがブロックというか、そういうスライディングを邪魔したということでしょ」と話し、熊谷は「判定なんで、僕から言えることないです」と多くを語ろうとはしなかった。

 球団側は試合後、審判団に対して判定が覆った理由、根拠の説明を求めた。連盟に対して意見書を提出するかどうかは、今後検討していく方針。

 広島が負けて優勝マジックは1つ減って28となったが、阪神にとってはふに落ちない敗戦、1カ月ぶりの連敗となった。

 ◆走塁妨害 走者が野手に走塁を妨害されたことによって適用されるルール。ボールを持って走者をアウトにしようとする時、打球や送球を処理する時を除いて、野手は走者のために走路を譲らなければならない。打球や送球を処理する時とは、打球や送球を捕球しようとするための動作、ボールをつかんで送球し終わるまでの動作を指す。

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