阪神・岩貞、原口ら 元阪神・横田さんの思い胸に、定位置の中堅で黙とう捧げる

 守備練習に励む原口
 入念にキャッチボールする岩貞
 練習開始前、黙とうを捧げる阪神ナインら
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 阪神は19日、1軍選手が甲子園球場で全体練習を開始した。前日に脳腫瘍でこの世を去った横田慎太郎さん(享年28)をしのび、練習前には甲子園、そして2軍練習が行われた鳴尾浜で黙とうを実施し、半旗を掲げた。1軍練習では平田ヘッドコーチが訓示で「野球ができる喜びをかみしめて、後半戦頑張っていこう」と言及し、ナインの結束も強固に。19年に大腸がんから完全復活した原口らも横田さんの思いを語り、チーム一丸でアレに向かって行く。

 元阪神の横田慎太郎さんの死をしのぶために、甲子園のバックスクリーンには半旗が掲げられていた。午後1時54分。横田さんの定位置だった中堅付近に集まり、約1分間の黙とうがささげられた。

 平田ヘッドコーチは選手たちに訓示。伝えたのは「野球ができることは、当たり前じゃない」ということだ。

 「世間はコロナもあったり、若くして逝ってしまった横田の無念さもあるだろうけど、もう一回野球ができる喜び、幸せをかみしめて、後半戦で頑張っていこうと」

 横田さんは引退後もメディアなどを通じて、阪神への期待感を言葉にしていた。グラウンドに立つ者はその思いを背負い、悲願をかなえるしかない。19年にステージ3bの大腸がんに罹患(りかん)し、完全復活した原口も思いを口にする。

 横田さんの高卒1年目から姿を知る原口。大病を患った2人だからこそ分かり合えることもあった。「2人でお立ち台を目指して頑張ろう」。その目標はかなわなかったが、歓喜の瞬間を届けたい。

 「ヨコが大好きな野球ができなくなってしまったという時点でやっぱり、そこの場に一緒にいたメンバーは思いが強くなったと思います。これからみんな心の中でヨコはずっと生きて、みんな人生を送ると思う」。大好きな後輩の存在が、球場で戦う大きな理由だ。

 13年ドラフト同期の岩貞も取材に対応。「本当に同期だった僕らは、(横田さんの思いを)勝手に背負ってというか。そう思いながらやっていきたい」と決意した。天国から見守る横田さんのために、必ず頂点に立つ。

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