【佐藤義則氏の眼】先発陣に見えるDeNAとの勢いの差

 「DeNA2-0阪神」(24日、横浜スタジアム)

 阪神が完封負けを喫し、今季初の4連敗を喫した。これで横浜スタジアムでは12連敗。試合を見守ったデイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(68)は「チーム全体が乗っていけない」理由を指摘した。

  ◇  ◇

 伊藤将はいい時に比べると少し球のスピード感が足りないようには感じたけど、よく粘って投げていたし、コースも丁寧に突いて、尻上がりに彼らしい投球を見せた。7回2失点は十分に役目を果たした。最近2試合は救援が打たれて勝ち星を逃し、この日は打線の援護がなかった。気の毒というほかない。

 交流戦以降の阪神の戦いを見ていると、伊藤将に限らず、大竹、村上らが好投しながらも先発に勝ち星がつかない試合が多い。やはり先発に勝ち星がつかないとチーム全体が乗っていけない。阪神に対し、DeNAは先発にきっちりと勝ち星がついている。その差が両チームの勢いの差にもつながっている。

 チームが勝ち星を積み重ねていた頃の打線と比べると、この日はノイジー、佐藤輝が先発から外れ、打率3割を超えていた近本、中野、木浪も調子を落としている。打線に好不調の波があるのは仕方がないし、状態が上向いてくるのを待つしかない。ただ、こういう苦しい時にこそ、投手陣には踏ん張ってほしい。特に先発陣は先に点を与えないようにして、打線の援護を待つ形にしたい。

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