【中田良弘氏の眼】流れ呼んだ阪神・島本の強気な攻め
「阪神4-1ソフトバンク」(16日、甲子園球場)
阪神が前夜の黒星を払しょくする逆転勝利を収めた。デイリースポーツ評論家・中田良弘氏(64)は、強力ソフトバンク打線を1点に抑えた投手陣に注目。中でも2番手で登板した島本浩也投手(30)について「流れをがっちりとつかみ、六回の3点へとつなげるきっかけを作った」と高く評価した。
◇ ◇
2イニングを無失点に抑えて2勝目を挙げた島本は、強気のピッチングが光った。ストレートにスピードもキレもあった。
五回、同点の場面で相手打線は1番から。入り方は難しかったと思われるが、上位打線に対して一歩も引かず、テンポ良くどんどん攻めていった。四回に追い付いた阪神としては、試合の主導権をつかみたいところ。島本の好投はこの流れをがっちりとつかみ、六回の3点へとつなげるきっかけを作った。
初先発のビーズリーは、力みからか立ち上がりは制球に苦しんでいた。しかし6三振を奪っており、四球は2個だけ。速球も魅力だ。あとはスタミナ面。抑えからの先発転向で活躍したメッセンジャーのように、走り込みを積んで適応していけばいいだろう。
前日はオリックスに痛い逆転負けを喫したので、この勝利は大きい。湯浅が抹消されたが、岩貞や岩崎ら抑えで計算できるメンバーが多いのも阪神の強み。いい雰囲気であと2試合、交流戦を締めくくってほしい。
野球スコア速報
関連ニュース




