阪神・大山 これぞ4番弾!今季最長5時間7分、死闘ドロー 一時逆転3ラン!昨季2冠“交流戦男”健在

 5回、逆転3ランを放つ大山(撮影・高部洋祐)
 4回、ポランコの打球を好捕する大山
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 「阪神7-7ロッテ」(5日、甲子園球場)

 さすが4番の一振りだ。阪神は今季最長5時間7分の激闘の末に、引き分けた。存在感を見せたのが、昨年も本塁打&打点の2冠に輝いた“交流戦男”大山悠輔内野手(28)。逆転を許した直後の五回1死一、三塁で左翼席へ7号3ランを放った。今回のロッテ3連戦では、初戦に3ラン、2戦目には佐々木朗から適時打を放ち、計7打点。頼れる男がチームを引っ張っていく。

 5時間7分の熱戦は今季2度目のドローとなったが、猛虎の4番の存在感が際立った。1点ビハインドに局面が変わった直後の絶好機、大山が一時は逆転となる値千金の7号3ラン。3日の先制弾、4日の佐々木朗希撃ちに続き、ロッテ相手に3試合連続で主砲の仕事を果たした。昨季の交流戦は7本塁打&21打点で2冠。今季も36打点でリーグトップタイに躍り出るなど“交流戦男”は健在だ。

 4点を返されて迎えた五回1死一、三塁で打席へ。相対した先発・小島には2打席連続で三振。いずれも走者を置いた状況だった。同じ過ちを三度繰り返すわけにはいかない。

 初球を変化球で入られた後、2球目内角直球を見逃し、3球目内角直球をファウルにした。4球目も内角への直球。もう見逃すことも打ち損じることもない。完璧に捉えた当たりは、長い滞空時間の末に左翼席へ飛び込んだ。「逆転されてしまった裏の攻撃で、チカ(近本)の出塁が雰囲気をつくってくれました。打球も上がってくれましたし、スタンドまで届いてくれてよかったです」と価値ある一発を振り返った。

 猛虎打線の特徴でもある、ボール球に手を出さず四球を勝ち取ってのチャンスメーク。4番も例外ではなく、得点機に打ちたい気持ちを抑え、四球を選ぶことも多い。5月末までの四球は、昨季の19個に対して今季は29個と1・5割増だが、「何%とかじゃないんですよ。(意識は)いろいろあります」と強調。もちろん四球を増やすことを目的に打席に入るわけではない。ボール球をきっちり見極め、好球必打で貢献を重ねる。

 九回2死からも益田の初球を狙い撃ち。サヨナラ弾を期待させた放物線は、左翼フェンス直撃の二塁打となったが、勝ちにはつながらなかった。悔しさを胸に秘め、「明日からも試合があるのでしっかり反省して、いい準備をして頑張ります」と帰路に就いた大山。2日の雨天中止による、変則の月曜ナイターながら3万6780人で埋まった聖地の虎党は、背番号3に夢を見た。

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