阪神・村上 西武に真のリベンジ!8回1失点で5勝目 防御率&勝率&奪三振はセ界1位

 ヒーローインタビューを終え、スタンドからの声援に笑顔を見せる村上
 8回、気合の入った表情の村上(撮影・堀内翔)
 2回、源田を一ゴロに打ち取り笑顔を見せる村上(撮影・棚橋慶太)
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 「西武1-3阪神」(30日、ベルーナドーム)

 パ・リーグ相手でも勢いは止まらんで!!「日本生命セ・パ交流戦」が30日、各地で6試合が行われて開幕した。阪神先発の村上頌樹投手(24)は、8回1失点の好投で5勝目。2年前の同じ5月30日、三回途中で降板したプロ初先発の地で見事に成長した姿を見せた。チームはリーグ戦の勢いそのままに、16年ぶりの9連勝。貯金も今季最多を更新する「18」となった。

 こわばった表情で、自信なさげにマウンドに立っていたあの日の投手はもういない。まるで本拠地のような虎党の声援を背に、村上は堂々と腕を振った。自身3連勝で今季5勝目。悔しさいっぱいの球場を、喜びの景色に塗り替えた。

 「少し緊張はしました。嫌な球場だったんですけど、良い球場になってよかったです」

 運命のいたずらだろうか。21年5月30日に、ベルーナドームの前身であるメットライフドームでプロ初登板。華やかなデビューを夢見た。だが、3四球と制球を乱して三回途中5失点で降板。苦い記憶が脳裏に刻まれた。

 あれからちょうど2年-。見違えるような姿を示した。いきなり2点の援護をもらった初回は先頭・愛斗を初球147キロ直球で二飛に。続くマキノンから二回先頭・渡部まで3者連続三振と快調な立ち上がりを見せた。

 三回1死二塁で、この日初めて投じたカーブを若林に右中間への適時打とされたが、これが唯一の失点。「ガツガツ来ていたので、相手の様子見ながら変えた。真っすぐを意識してくれたからこそ」。9三振を奪いながらも、中盤以降は変化球の割合を増やして打たせて取る投球も展開。今季最多112球を投じて8回4安打1失点、無四球の好投で5勝目を手にした。

 四回を投げきった時点で規定投球回に到達し、防御率1・41、勝率・833はセ界トップに浮上。奪三振数も「54」で1位タイと“3冠”に躍り出た。

 2年前とは違う緊張感だ。連勝街道を走るチーム状況は「プレッシャー」と正直な心境を明かす。イキの良い先発陣。開幕ローテの青柳、西純らが2軍降格となる姿を見てきた。「今回ダメだったらどうしようっていう緊張はある。信頼されるのは時間がかかるけど、失うのは一瞬」。慢心や油断はない。あるのは、強い危機感と不安に打ち勝つだけの数え切れない努力だ。

 チームを16年ぶりの9連勝に導き、貯金は今季最多「18」に。「初戦ということで、チームを勢いづける投球がしたいと思っていた」。頼もしすぎる24歳が、猛虎をけん引し続ける。

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