「投打で阪神の底力を感じた」評論家が最大6点差を追いついての逆転サヨナラ勝ちを称賛

 9回、木浪はサヨナラ打を放ちナインの手荒い祝福を受ける(撮影・山口登)
 9回、土壇場の同点劇に歓喜の(前列左から)ビーズリー、石井、富田ら(撮影・高部洋祐)
 9回、サヨナラ打を放ち、ナインに祝福される木浪(右)=甲子園(撮影・北村雅宏)
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 「阪神8-7中日」(3日、甲子園球場)

 元阪神で、デイリースポーツ評論家の狩野恵輔氏(40)が、阪神-中日戦を解説した。阪神は最大6点差を追い付き、1点を追う九回に逆転サヨナラ勝ち。狩野氏は「めちゃくちゃ大きいサヨナラ勝ちだった」と称賛した。

  ◇  ◇   

 投打で阪神の底力を感じた試合だった。

 4安打を放った大山、サヨナラ打を放った木浪の活躍はもちろん大きいが、それ以外にも見どころが多い試合だった。

 1点を追う九回は無死二塁から佐藤輝が進塁打となる二ゴロを放ち、これが適時失策となり同点となった。自分の役割を分かっている打撃だった。

 さらに一走・佐藤輝は代打・原口が左前打を放つと打球から目を切らず、左翼・大島が打球をはじいた隙に三塁を陥れた。続く無死一、三塁は不振の梅野が軽打で粘って四球を選び、木浪のサヨナラ打につなげた。

 先発・西勇は2回6失点と乱れたが、救援陣は改めて力を示した。K・ケラーが九回に一時、勝ち越しを許したとはいえ、富田、ビーズリー、石井、岩貞が無失点でつないだ。

 特に富田の好投は価値があった。0-6となった二回に打線が2点をかえすと、三回から登板して3人で打ち取った。二回の近本の2点適時打とともに、チームに「まだいける」という空気を生んだ。

 チームとして理想の勝ち方は、投手陣が先発、中継ぎ、抑えとそれぞれが役割を果たし、先制、中押し、ダメ押しという形が理想だ。

 なので、サヨナラ勝ちが多いということは決してチームとしては良いこととは言えないのだが、0-6からひっくり返した今日の試合はめちゃくちゃ大きな勝利だ。

 首位・DeNAが新外国人のバウアーで勝利しており、阪神は負ければ3連敗で4ゲーム差となるところで踏ん張った。まだシーズン序盤。今は離されずについていければいい。

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