阪神・大山 4番お目覚め!開幕1週間前の完璧弾 岡田監督のゲキに“一発”回答

 「オープン戦、オリックス5-2阪神」(24日、京セラドーム大阪)

 不振に苦しんでいた4番が、ついにお目覚めだ。阪神・大山悠輔内野手(28)が、四回にオープン戦60打席目にして待望の1号2ランを放った。オリックスの開幕投手が有力となっている、山下の直球を完璧に捉える左中間席への一発。開幕が1週間後に迫る中、ようやく復調の気配を見せた。一方でチームは4連敗となった。

 打った大山に笑顔はない。ただ、ベンチでナインとグータッチを交わした際、少しだけ表情に安ど感がにじみ出た。オープン戦15試合目、60打席目で飛び出した第1号。京セラドームでようやく虎の4番が目覚めた。

 「相手投手が力強いボールを投げ込んできていたので、そこに振り負けないようにしっかりスイングすることを心がけました」

 開幕投手候補の山下の直球を射抜く。1点を追う四回1死一塁で迎えた第2打席。カウント2-1から右腕が外角に投じた149キロ直球を一閃(いっせん)。角度良く上がった白球は、左中間席の最深部に突き刺さる逆転2ランとなった。

 試合前までの直近3試合は11打数1安打と極度の不振に陥っていた大山。前日に取材に応じた岡田監督は「オープン戦はあれでも、シーズンで爆発するかも分かれへんし、それは分からん。でも、調子をだんだん上げていってくれた方がこっちは安心感があるということや」と変わり身に期待していた。

 そんな指揮官もニンマリの一撃だ。「今年一番ええ当たりやろ。久しぶりに4番があんなしてホームラン打って逆転してな」。チームの主砲が打てば、流れが変わる。敗戦の中、見えた確かな光だ。

 チームの“アレ”に貢献するために、自らの役割が重要であることを十分に理解している。キャンプでは勝利打点へのこだわりを口にし「まずは自分がしっかりやること。しっかりやることで、年下の選手が好きなようにやれると思うので。チームに良い流れを持ってこられるようにしたい」と決意を抱いた。

 31日・DeNAとの開幕戦まで、オープン戦は残り2試合。「一打席、一打席を大切にしていきたい」と限られた打席数の中で、さらに状態を上げていく必要がある。岡田新体制の4番を不動とするためにも、結果を残し、納得の行く形でシーズンを迎えたい。

 「あと2試合しかないのでしっかり反省して頑張ります」。何年も虎の主力を張っている背番号3が、本番モードに仕上げていく。

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