【谷佳知氏の眼】いいポイントで打ち返した阪神・大山の左前打

 「オープン戦、DeNA0-2阪神」(15日、横浜スタジアム)

 不振に陥っていた阪神・大山悠輔内野手(28)が自身オープン戦初のマルチ安打をマークした。開幕に向け、ようやく上昇気配を漂わせ始めた4番打者。デイリースポーツ評論家・谷佳知氏(50)は、第3打席の左前打に注目し「あのポイントで打てば、少々詰まっても振り抜ける」と解説した。

  ◇  ◇

 大山の状態が上がってきた。1安打2四球を記録した14日のDeNA戦(横浜)を見て、「ボールがしっかりと見えてきているな」という印象を受けたが、2安打2四球と結果を残したこの試合で、本人も確かな手応えを得たのではないか。

 初回1死一、二塁で迎えた第1打席。平良が投じた3球目の内角直球、7球目の外角スライダーをきっちりと見極めて、四球を選んだ。三回2死二塁での第2打席も外角の誘い球に手を出さず、2打席連続の四球。調子が良くないと追いかけがちなボールを見極めた時点で、状態の良化を感じた。

 五回2死の第3打席で放った左前打は、投手寄りのいいポイントでしっかりと捉えることができていた。

 あのポイントで打てば、少々詰まっても振り抜けるし、いろんな球に対応ができる。バットを入れていく角度を微調整すれば、長打も出てくるはずだ。

 昨秋から打つポイントを前にすることに取り組み、キャンプから試行錯誤を続ける中でなかなか結果が出ず、本人も焦りがあったと思う。打つポイントを変えるのはとても勇気がいるし、難しい。この試合で得た好感触をオープン戦の残り試合でさらに深め、開幕を迎えてほしい。

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