【中田良弘氏の眼】阪神・青柳 フォーム安定で3年連続最多勝狙える

 デイリースポーツ評論家・中田良弘氏(63)が6日、阪神の宜野座キャンプを視察。3年連続最多勝を目指す阪神・青柳晃洋投手(29)の安定感に舌を巻いた。本人から昨季の投球で「つかんだ部分があった」と聞いたという同氏が、投球フォームの観点から右腕の〝進化〟を解説する。

  ◇  ◇

 2年連続最多勝の青柳は安定感が増している。今キャンプ中に本人と話をしたところ、ボールの操り方や打者の打ち取り方など、つかんだ部分があったらしい。ポイントはフォームの変化だという。

 今のような安定した成績を残す前、サイドスローの青柳は投球時に左足を上げてから踏み出すまでに上体が三塁側に流れてしまうところがあった。それが不安定さにつながっていたと思う。しかし現在は上体がホームベース側へまっすぐ、スムーズに安定して出せている。これにより制球が安定し、「ここに投げればこういう打球で打ち取れる」と手応えが得られたようだ。

 セ・リーグで3年連続最多勝を取った投手は過去にいない。継続して結果を残すことがいかに難しいかということだ。青柳もそれを自覚した上で、あえて「狙いたい」という意思を示していた。今の青柳なら、相手打線が左打者を並べてきても内角を攻めて外角のシンカーで打ち取るという形ができている。3年連続も十分狙える域に達しているだろう。

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