阪神・中野が日本代表入り 栗山監督の求める戦力にピッタリ合致 湯浅と共にいざWBC

 侍JAPAN入りが内定した中野拓夢
 侍JAPAN入りが内定した中野拓夢
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 3月に開催されるWBCへ出場する日本代表「侍ジャパン」の全メンバーが判明し、阪神・中野拓夢内野手(26)が招集されることが14日、分かった。阪神では湯浅とともに名を連ねた。“史上最強”とも称される今回の侍メンバーの中で、二塁、遊撃の両方を守れる貴重な存在。プロ1年目の21年は盗塁王を獲得、昨季はセ・リーグ3位の157安打をマークした“虎のスピードスター”が夢舞台へ向かう。

 3大会ぶりの世界一へ、期待の若虎が日の丸を背負う。昨年11月開催の侍ジャパン強化シリーズでも代表入りした中野が、WBCでも代表メンバー入りすることが判明。スピード野球を重視する栗山ジャパンの欠かせないピースとなりそうだ。

 代表入りを熱望していた中野にとっても朗報だ。強化シリーズのメンバーに選出された際の証書を自宅の額縁に大切に飾っている。「日の丸を背負うということは普通のことではない。特別感があるというか、それを見て頑張ろうという気持ちになると思うので。(WBCに)出たい気持ちは一層強まった」と、思いをはせていた。

 二遊間を守れることが大きな魅力だ。昨年、阪神では正遊撃手として起用されたが、強化シリーズでは二塁、遊撃で守備に就いた。「違うポジションでもスタメンから行けるくらいできるのであれば、センターラインでスピードを生かせる選手が欲しい」と話していた栗山監督の目の前で、適応能力&存在価値の高さを証明した。

 そして攻撃面では、昨季セ・リーグ3位の157安打を放つなど力を付けており、新人だった一昨年は30盗塁で盗塁王に輝いた。俊足好打が売りで、栗山監督の求める戦力にピッタリと当てはまる。

 今回のWBCにはエンゼルス・大谷、ヤクルト・村上らが代表入り。史上最強の侍軍団を形成する上で、栗山監督は若い力の重要性についても言及しており、中野や湯浅のように初めて国際大会に出場する“新戦力”に求める期待は大きい。

 阪神入団から2年間、レギュラーを張るなど順調にステップアップしている中野だが、世界の強豪との戦いを通してさらに大きな経験を積み、選手として成長していくことは間違いない。国内外で活躍する日本のトップ選手たちとの交流も貴重な時間となる。

 岡田新体制では正二塁手として期待される中野が、いざ憧れの大舞台へ-。日の丸のユニホームに袖を通し、「強い気持ち」で世界を相手に戦っていく。

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