バース氏が殿堂入り 助っ人初!虎のレジェンドつかんだ栄誉

 ビデオメッセージで喜びを語るバース氏
 江川から後楽園場外に7試合連続本塁打を放つバース=1986年6月26日
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 野球殿堂博物館の表彰委員会は13日、今年の野球殿堂入りを発表し、競技者表彰のエキスパート表彰として、阪神で2度の三冠王に輝いたランディ・バース氏(68)を選出した。プレーヤー表彰ではヤクルト、巨人で日本一に貢献し、DeNA監督も務めたアレックス・ラミレス氏(48)が選ばれた。2人は大リーグを経てNPBで活躍し、殿堂入りを果たした初の助っ人選手となった。特別表彰は野球に関わる多くの名曲を生み出した故古関裕而さんが選出された。

 1988年の阪神退団から、35年の月日が過ぎた。在籍期間は6年。それでも今なお伝説は語り継がれ、ファンの記憶が色あせることはない。史上最強助っ人・バース氏がついに野球殿堂入りを果たした。「名誉を感じています」。感謝の言葉に続いたのは、あふれんばかりのタイガース愛だ。

 「阪神タイガースは日本一のチームだと思っています。そしてファンも日本一です」

 この日はビデオメッセージで登場。口ひげを生やしたバース氏が、興奮気味に当時を回顧した。83年シーズン途中に加入すると、日本一に輝いた85年と86年には、2年連続で三冠王を獲得した。同年の打率・389は現在も破られていないシーズン最高打率。日本シリーズの2試合連続決勝弾など、記録と記憶に衝撃を残した。

 入団当時の安藤統男監督、本多達也通訳に感謝した上で「今の自分があるのは並木輝男打撃コーチのおかげです」と言う。右翼方向に引っ張る打撃スタイルだったバース氏に、浜風を利用した広角打法を「辛抱強く」伝授。「レフトから左中間にホームランが出るようになって、タイトルを取れるほどの打者に成長できたと思っています」と頭を下げた。

 NPB通算202本塁打の中で「バース、掛布、岡田の3連発」はあまりに有名。日本一につながっただけに当然、バース氏にとっても思い出の一本だが、最も印象に残る本塁打は他にある。「後楽園で打った場外ホームラン」。86年6月26日の巨人戦。5-5で迎えた八回、真っ向勝負した江川の直球を右翼場外に運んだ。この一本で王氏と並び、プロ野球記録の7試合連続本塁打を達成した。

 「阪神は素晴らしいチームでした。全員との関係も良好でした。特に掛布、岡田、真弓とは多くの時間を一緒に過ごしました。もちろん川藤幸三も。阪神での経験は素晴らしかった。楽しかったです」

 阪神愛が生んだ勲章。そして今季、盟友の岡田監督が再び指揮を執る。「今のタイガースにはリーダーが必要。優勝してくれると信じています」。同時に、今季中の来日を約束した。月日がたち、遠く離れた今も残る絆。「殿堂」の称号を得た最強助っ人が、18年ぶりのリーグ優勝、そして85年以来の日本一に向け、伝説再来を願った。

 ◆ランディ・バース(Randy Bass)1954年3月13日生まれ、68歳。米国オクラホマ州出身。83年、阪神に入団。3年目の85年に54本塁打、134打点、打率.350で初の三冠王。チームを21年ぶりの優勝と初の日本一に導いた。翌86年も47本塁打、109打点、打率.389(プロ野球年間最高打率)で2年連続三冠王。88年シーズン途中に阪神を退団。引退後はオクラホマ州議会上院議員を務めた。NPB通算614試合出場、打率.337、202本塁打、486打点。

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