阪神・岡田監督 佐藤輝ら左打者に金言「甲子園の浜風は気にするな!」貫け自らのスタイル

 阪神・岡田彰布監督(65)が4日、佐藤輝ら左打者に「甲子園の浜風は気にするな!」と金言を授けた。球場南側の競輪場跡地にマンションが建って以降、浜風は弱まっているという。右翼から左翼方向へ吹き、左打者にとって難敵となる浜風を意識して打撃を崩すよりも、自らのスタイルを貫くように求めた。

 2023年も岡田節のキレ味は抜群だ。浜風が吹く甲子園では左打者は不利。長年ささやかれてきた定説を覆すように、“岡田の考え”を披露した。

 「関っ係ないよ、そんなの。そんなの言い訳や。何十年、浜風言うてんの。調べてみ?どんだけレフトにすごい浜風吹いてた?吹かんて。だって9月以降なんかほとんどフォローやで。センターの方。昔から9月以降は浜風なんか吹かへんねんから。それはもう分かってる話やんか」

 甲子園の右翼から左翼方向へ吹く浜風は、左打者にとって難敵と言われてきた。“岡田の考え”は違う。球場南側にあった競輪場跡地にマンションが建設され、さらに一塁側アルプスと外野フェンスの間も封鎖されたことで、浜風はずいぶんと弱まっているという。

 「今の若い選手は知らないからね。昔はそら浜風吹いていたけど今はそうでもない。浜風なんか意識してたら余計打てなくなるよ」

 かつて掛布、バースは浜風を利用して逆方向へのアーチを量産したが「今はそこまで左バッターで技術あるやつおれへんよ」と指揮官。浜風を意識して打撃を崩すよりも、自らの打撃スタイルを貫く方が重要と強調する。

 佐藤輝にとっても、目からウロコの金言となりそうだ。昨季、甲子園では打率・248、5本塁打、30打点。打率はシーズンの・264に届かず、セ・リーグ本拠地ではワーストだった。球場が狭い横浜、神宮では打率3割超えをマーク。広いバンテリンドームでも打率・302を残していることを考えれば、浜風に対する心理的な影響が少なからずあったのかもしれない。

 右翼レギュラーを狙う前川も同じ左打者。聖地の風を恐れる必要はない。“常識”にとらわれることなく、変革を起こしていく。

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