阪神ジュニア 一足早く“アレ”達成 宿敵・巨人下し大会初優勝 上本監督「感無量」

 優勝を決めナインに胴上げされる阪神ジュニアの上本監督
 優勝を決め喜ぶ阪神ジュニアナイン。右から2人目はサヨナラ打を放った石田
 優勝を決め笑顔で記念写真に納まる阪神ジュニアナイン
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 「NPB12球団ジュニアトーナメント・決勝、阪神ジュニア2-1巨人ジュニア」(29日、神宮球場)

 阪神ジュニアが決勝で巨人ジュニアに2-1でサヨナラ勝ちし、大会初優勝を飾った。来季、岡田新体制の下、05年以来となる“アレ”を目指す阪神。就任1年目の上本博紀監督(36)が率いたジュニアチームが、一足早く“アレ”を手にし、大きな弾みをつけた。

 劇的なフィナーレが待っていた。1-1の延長八回、2死満塁のチャンスに、4番の石田修外野手(6年)が右中間を破る適時打を放った。サヨナラ勝利に、ベンチから飛び出したナインは小躍りしながら喜び合った。

 “本家”より一足早くつかんだ“アレ”。しかも宿敵・巨人を下しての栄冠だ。上本監督は優勝インタビューで「子どもたちが喜んでいる姿を見たら感無量です」と感慨に浸った。予選トーナメントから決勝までの4試合でわずか4失点。「投手中心の守りの野球を掲げていた。大舞台で力を発揮してくれた選手たちが頼もしく、尊敬しています」とたたえた。

 チーム作りの際には選手の自主性を引き出すことに苦心した。「常に自分たちで考えてやりなさいと言ってきた。負けて子どもたちが悲しむ姿を見たくないという一心で…」と話すと思わず声を詰まらせ、「本当に最後に勝ってくれて、こちらも救われました」と涙声で選手に感謝の思いを伝えた。

 今大会、阪神ジュニアは予選トーナメントでソフトバンクジュニアを4-2、ロッテジュニアを1-0で下し、決勝トーナメントに進出。準決勝では楽天ジュニアを2-1で振り切り、“伝統の一戦”となった決勝でも“猛虎魂”を発揮した。

 来季、岡田監督の下、18年ぶりの“アレ”を目指す阪神。ジュニアチームの活躍に大きな刺激を受けて、2023年の戦いに臨む。

 ◆NPB12球団ジュニアトーナメント NPBの事業のひとつで、子どもたちが「プロ野球選手への夢」をより身近に感じられるようにと05年に創設された軟式野球大会。毎年12月に開催され、今年が18回目。12球団ごとに小学5、6年生を対象にしたジュニアチームを結成。最初に予選トーナメントが行われ、勝ち上がった4チームが優勝を懸けて決勝トーナメントを戦う。

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