阪神・岡田監督は信頼置ける素晴らしい先輩 元大阪ガス野球部監督・湯川素哉氏
18年ぶりの“アレ”を目指す岡田彰布監督(65)へのエール企画「アレが見たい」。第16回は岡田監督の早大後輩で、元大阪ガス野球部監督の湯川素哉氏(59)。人間性に惹(ひ)かれたという偉大な先輩の活躍を願いながら、大阪ガスOBの近本には元上司として“アレ”への貢献を期待した。
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私は岡田監督の6歳下の後輩で、早大で一緒にプレーした経験はありません。大学卒業後に「稲門会(とうもんかい)」(早大卒業生の団体)であいさつさせていただいたことで知り合い、ゴルフなどで交流させていただいています。ただ、私にとってエールを送ることがおこがましいほど、素晴らしい先輩です。
私の中で勝手に「大金を稼ぐプロ野球選手はずさんな面もあるのかな」と思っていましたが、岡田監督は全く違います。後輩の面倒見がとても良くて、クリーンなイメージです。振る舞いやお金の支払いなども含めて、サラリーマンよりもきっちりしているのではないかと思います。出会った時から「この先も信頼が置けるし、頼りになる方だな」と感じました。
もちろん野球でも偉大な先輩です。岡田監督の阪神での第1次政権は、2008年10月20日のCS第1ステージ・中日戦で敗れて終わりました。
敗戦後、私は岡田監督の車に同乗して慰労会に参加したのですが、がっかりしたり、しんみりしたりした感じはなく、「選手はようやったよ」という話をされているのが印象的でした。ただ、応援する側としては悔しい形で終わりましたし、今回は“アレ”を実現させて関西を盛り上げてもらいたいです。
そのためにも阪神に在籍している大阪ガスOBには頑張ってもらいたいですね。近本は大阪ガス入社から2年間は法人第2営業部に所属しており、そこで私が部長を務めていた縁があります。
当時から野球では練習熱心で、職場でも日々の仕事への取り組みや態度もしっかりしているという報告を受けていました。性格は真面目なのですが、もう一つ特徴的なのはいい意味で鈍感なところです。プレッシャーをプレッシャーと感じないずぶとさがあります。
岡田監督が就任後、近本に何年かぶりにラインで「ケガせず、年明けからも頑張って」と送ると、「ケガしないようにゆっくり休みます」と返信がありました(笑)。岡田監督になって打順は1番に固定されるようですし、また違った近本が出てくるでしょうから活躍を期待しています。
また、私が大阪ガス監督時代に指導した小嶋(達也)も打撃投手として在籍しています。野球では裏方の力も大切です。彼と近本には“アレ”を実現するるために、岡田監督を支えてもらいたいですね。
◆湯川 素哉(ゆかわ・もとや)1963年12月26日生まれ、59歳。早大を経て86年4月に大阪ガス入社。2002年にヘッドコーチとして硬式野球部に復帰し、03年から05年まで監督。その後は大阪ガス(株)リビング事業部法人第2営業部長経て、18年4月に大阪ガスオートサービス(株)代表取締役社長に就任。
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