阪神・中野“桐生流”練習法実践 盗塁王奪回へ「最低でも30盗塁」
阪神・中野拓夢内野手(26)が25日、来季の盗塁王奪回へ“桐生流”で挑むことを明かした。読売テレビ・日本テレビ系列の「超プロ野球ULTRA」の収録で陸上男子100メートルの元日本記録保持者・桐生からアドバイスを受けたという。今オフの自主トレで取り組む考えを明かし、改めて「最低でも30盗塁」を目標に掲げた。
盗塁王奪回に燃える中野に、金言が授けられた。“走”のスペシャリストとの対面。絶好のチャンスを逃すわけにはいかなかった。
「自分は足がちょっと後ろに流れてしまったりっていう走り方があって。野球選手は力がある分、後ろに足が流れてしまうから、足を下に強く着くといいと。ハードルやジャンプの動作などの練習法も教えてもらいました」
オリンピックに2回、世界選手権に3回出場経験のある桐生からの教えを明かした上で習得に意欲を見せた。「盗塁とかでいざ走ると自分の走り方になってしまうと思う。そこを少しでも陸上選手のような走り方に近づけるためにも、意識は常に持ち続けてやっていきたい」
1年目は盗塁王を獲得したものの、今季は23盗塁にとどまった。30盗塁を記録した近本にタイトルを奪われ、来季は奪回を狙っている。それだけにこの貴重な助言を今オフから生かさない手はない。「そういう走り方を身につければ、けがせず143試合フルで出られるかな」と継続して取り組んで自分のものにし、全試合フル出場にもつなげる考えだ。
「最低でも30盗塁」を目標に掲げている中、甲子園での盗塁数アップにも意欲を見せている。「人工芝に比べると(甲子園の土は)走りにくいのはある。でもそこを言い訳にしたくない。甲子園が本拠地でも盗塁を取れるっていうのを、もっともっとアピールしていければ、自分の価値ももっと上がってくるかな」。
“桐生流”の最強の走りを身につけ、真のスピードスターへ駆け上がっていく。
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